さて、つがるが終わったこの時期は、一時メインとなる品種が無くなる時期でもあります。今収穫期を迎えているのは−−
シナノドルチェ、
(酸味があってさわやか〜な味)
そして、トキ。
(見た目はイマイチだがとても甘くて人気急上昇!)
どちらも今はまだ、それほど大量に出回る品種ではありません。
次に出る大物はやはり、冒頭でも紹介したシナノスイートですね。
シナノスイート!!
シナノスイートは10月の初〜中旬にかけて収穫されます。今はちょうど、葉摘みの作業をしています。シナノスイートファンのみなみなさま、今しばらくお待ちください。m(__)m
この記事を書いている少し前、台風15号が関東甲信地方に最接近しました。この台風の影響で、田畑が浸水したりりんごや梨などの果樹が落下したりと、各地で被害があったとニュースで流れていました。長野県でも南の地域で収穫前のりんごが落下するなど被害があったようです。
被害にあわれた方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。m(__)m
幸いなことに、ここ安曇野に直接的な被害はありませんでした。
台風の被害はありませんでしたが
しかし、台風の被害はなかったものの、最近ウチの周辺のりんご園では病気が大発生し、大きな問題になっています。
褐斑病−−葉が黄色くなって落ちてしまう病気
りんご(植物)の病気というのは、雨が多いと発生しやすいものです。特に、長期間雨が降り続くようなときは気をつけなければいけません。今年は8月の終わりに異常に長い期間雨が降り続きましたよね。これが悪い方に影響してしまったようです。
また、荒廃地の増加や、農家の高齢化、兼業化による手の行き届かない畑が増えたことも異常発生してしまった原因のひとつかもしれません。特にふじなどの晩生種がこの時期に葉っぱが落ちてしまうと、味も色ものらず売り物になりません。
(友人の畑にて撮影)
ん〜〜、ここまで落ちてしまうとほとんど売り物にはならないだろう。周りで病気が大発生する中、今のところウチの畑は大した被害も無く過ごして来ています。まぁ、この時期まで病気が出なければ、たぶんこのまま切りぬけられる・・・かな?
しかし、この病気の大発生は、個人的にはともかく、安曇野という産地にとって、大きなダメージとなることでしょう。(+_+)
人間の力の限界に思う
それにしても、今年は災害の多い年。りんごの病気の大発生だって天候に大きく影響を受けているわけで、これもひとつの災害と言えます。こんなときに思うのは、結局人間の力で自然を抑え込むようなことはできないんだなっていうこと。だから人間と自然とは、無理のない範囲で付き合っていく方法を考えなくてはいけないと思うんですよね。
ま、その答えは一生かかっても出ないかもしれないけど・・・考えることが大切なんじゃないかと。ということで、まとまりのない記事ではありますが、今月はこの辺でお開きとさせていただきます。^^;
あ、そうそう、10月9日(土)〜10日(日)に、大阪の史跡難波宮跡(しせきなにわのみやあと)で行われる「大阪あきない祭り」のオープニングイベントにて、りんごを販売することになりました。(販売予定品目:りんご/シナノスイート、梨/南水)
お近くの方はぜひお立ち寄りください。
急に寒くなってきました。みなさまも体調管理にお気をつけくださいませ。ではまた来月に、よろしくお願いします。(^_^)/~