NHK連続テレビ小説「おひさま」的な風景!?
先月、
芽が出はじめたばかりだ
と思っていた蕎麦は、
ごらんのようにもう花盛り。
近所にあるこの蕎麦畑は
二期作なので、
7月ごろに一度刈り取って、
再度種を撒き、
この秋にもう一度収穫します。
実は、ここ数年、
この辺も
蕎麦畑が増えてきました。
それは、けして
「おひさま」効果
というわけではなく、、、
安曇野のこの辺も
遊休荒廃地が増えつつあって、
そこを大規模な農業法人が借りて
蕎麦を作るという、
そんな背景が
あるのです。
もちろんその遊休荒廃地は、
元はりんご畑
だったりすることも多いわけで、、
蕎麦畑は悪くないけれど、
それが
りんご畑が減っていく裏返しだ
とするならば、
りんご作りとしては、
複雑なものがあります。
ところで、
今年は記録的に早い
梅雨の入り。
しかも今年の梅雨は、
正真正銘グズグズと、
いかにも梅雨らしい
天気が続いています。
すると、それを喜ぶヤツらが出てくる。
さすがに、
こういう天気が続くと
「お日さま」が
恋しくなりますね。
そして、「おひさま」の
ヒロインの井上真央ちゃんは
やっぱカワイイですね(´▽`)
あぁ、
その話は
農事録と関係ないですか
・・・ですね。^^;
「おひさま」の話は
ともかくとして、
ここはりんごの話を
しましょう。
今、ウチのりんご園では、「仕上げ摘果」が終盤を迎えています。
以前にも書きましたが、摘果という作業は何段階かに分かれます。摘果を大きく分けると、とりあえず一房を一輪にしていく「あら摘果」と、一輪にしたものを更に間引いて適正量に調整していく「仕上げ摘果」があり、この「仕上げ摘果」の終了までが特に重要な期間になります。
「あら摘果」は満開後30日以内、「仕上げ摘果」は満開後60日以内に行うのが目標です。今年の場合は、、、満開が5月の10日ごろだったので、「あら摘果」が6月10日。(若干遅れだったが、まぁ例年通り。)「仕上げ摘果」終了の目安は7月10日。(こちらは何とか、、、間に合うかな?)
「仕上げ摘果」が終わると、そのあと更に、見落としをチェックして摘果していく「見直し摘果」っていうのもあって、この作業は収穫間際まで続きます。
このように、りんごを含め果樹全般においては「摘果」が重要であり、かつとても大変な作業になるのです。
最近のりんごはこんな感じ
ところで、そんな摘果に忙しい昨今ですが、オレの予定表には摘果の合間を縫って会議の予定がポロポロと入っております。
今年オレは、青天の霹靂的な感じで、JA長野県青年部協議会という組織の副会長をすることになりました。この会は、長野県下の各JAにある青年部(または青壮年部)の代表者からなる組織で、この会の上には更に関東甲信越、そして全国の青年部協議会というものが存在します。
JAの青年部というのは、部員間の親睦を深めたり、勉強会活動や地域貢献、農政(県政、国政)への提言などなどの活動を行うことが目的で、ときに大変ではありますが、やりようによってはかなりやりがいのある組織なのです。
ただ、この組織、、、正直なところ最近は、活動の意味が見出せなかったり、若い部員が減少したりなどの理由から休会するJAも多く、課題も多いんですよね。とはいえ、曲がりなりにも執行部を預かったからには、やり遂げねばなりません。
今年、JA長野県青年部協議会は60周年を迎えます。そして、来月7月にはその記念イベントが控えています。
なので、来月は農作業以外で忙しくなりそうです。
そのためにも、早めに「仕上げ摘果」を終わらせないとね!
摘果作業も大詰めを迎えつつある最近のこと、70代半ばに入った親父の腰痛が急にひどくなり、重いものが持てないばかりか、軽作業さえも辛いときがあるようになりました。「仕上げ摘果」が終わるとひと段落するので、それで治れば良いのだけれど・・・
今まで何の問題も無くオレ以上に働いていた親父。
そして、なにも考えずにその作業を当てにしていたオレ。
今年は色々と、当たり前に過ごせることの大切さを感じさせられる年になりました。そして、当たり前に過ごせることへの感謝もまた・・・
梅雨が明けるには、まだもう少し時間がかかることでしょう。
入れ替わりの多い天気が続くと思いますが、みなさんもお体にはお気をつけて。
そして、来月もみなさんが当たり前に過ごせますように祈りつつ、今月の農事録とさせていただきます。
ではまた来月に!
追伸 5月の終わりに、空に漂うような不思議な虹と、太陽の周りにかかる珍しい虹を見ました。