レシピ

伝える●おらほの味 枝豆の甘い香り のた餅

「おらほ」とは、「私たち」もしくは「私たちの地域」という意味の言葉です。信州各地の郷土食を探るシリーズ・"伝える おらほの味"。第2回目は諏訪地方でお盆に帰省する子供や親戚のために作るふるさとの味「のた餅」です。枝豆の甘い香りが口いっぱいに広がる"のた餅"をぜひ試してみてください。

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七年に一度の天下の大祭「御柱祭」で有名な長野県の諏訪地方を代表する夏の郷土料理「のた餅」は、枝豆の出来る8月から9月中旬のお盆、お月見、彼岸など、季節の節目に欠かせない旬の餅です。その作り方を矢島弘子さん(JA信州諏訪女性部長)に教えていただきました。

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「のた餅」ってなに?
のた餅の「のた」とは、枝豆をゆでて、すり鉢ですり、砂糖と塩をいれて作ったもののことをいいます。矢島さんに「のた」の語源を聞いたところこんな答が返ってきました。

「はっきりしたことはわからないが、"ぬったくる(塗りたくる、塗りつぶす)"の"ぬた"が転訛して"のた"になったのではないか」

のた餅は、半殺しのごはんの上に"のた"をぬったくるようにかけた料理で、諏訪地方では、お盆になると帰省する子供や親戚の人々のために多くの家庭で作られます。

「のた餅」は夏の郷土料理
諏訪では、枝豆を盆豆とも言い、昔は田植え前の畦塗り作業が終わると子供たちがその畦に穴をあけ、そこに枝豆の種(大豆)を撒きました。それが収穫できるのがお盆の頃で、枝豆のウグイス色が見た目にも美味しく、お盆に仏様に供えるご馳走として伝承されてきたものです。盆豆のおいしい時期が、夏。だから「のた餅」は、諏訪の夏の郷土料理なのです。

おいしい「のた餅」の作り方
まず、餅の作り方です。餅なので、もち米だけかなと思ったら、少しうるち米を混ぜ、ふつうに炊き、炊き上がったらすりこぎでつぶして、餅は出来上がりです。

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"のた"の作り方は、枝豆を色よくゆで、ゆで上がったら鞘(さや)から出し、枝豆の表面の薄皮も丁寧に取り除きます。

「薄皮をとるのは手間だけれど、これをやるかやらないかでおいしさが違うんだよ」

と矢島さんは強調されました。

薄皮をむいた枝豆はつぶつぶが残る程度にすり鉢ですり、砂糖、塩を加え味を調え、最後に水を入れ、好みの固さに仕上げます。

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4人前の目安(ちょっと多目かも)は、もち米4と1/2カップ、うるち米1と1/2カップ、水6カップ、枝豆(豆にして)1.5kg、砂糖1カップ、塩大さじ1/2、水2カップ。お好みで、砂糖、塩、水の分量は調整してください。

とにかく舌ざわりが絶品な餅なのです
作った後の楽しみはやはり食べること。今回も出来上がった"のた餅"をいただきました。温かな半殺しのご飯と"のた"を一緒に口の中に入れると豆の香りとつぶつぶの舌ざわりが何ともいえず、おいしかったです。のた餅は、枝豆ともち米を用意していただければ、簡単に出来る料理ですので、特に餅好きの方は是非試してみてください。

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 JA長野中央会 総務企画部 企画広報課 
 「長野県のおいしい食べ方」編集部:
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次回の「伝える おらほの味」は、伊那地方の「おからこ」です。

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