キノコ

エリンギ急成長の謎は味だけではない

e1.jpg知名度もどんどん上昇して、このところすっかり食卓に定着した感のあるエリンギですが、実は日本で本格的な栽培がはじまってからまだ10年ほどの、比較的新しいキノコなのです。姿形が想像を超えたセクシーなキノコ、エリンギ。なぜこれほど短期間に広まったのでしょう?

エリンギはまず愛知県で最初の栽培がはじまり、そこからあっという間に全国に普及しました。長野県内のJAでも約900トンを生産、主な産地は長野県の北部に位置するJA中野市やJA北信州みゆきの管内などです。クセのない味で、和洋中どんな料理にも相性の良い万能選手のエリンギ。今回はそのエリンギの豆知識を、お伝えします。

エリンギの名前って

日本では野生のエリンギを見ることは出来ません。でもスペイン、イタリアなどのヨーロッパの国々や、北アフリカ、中央アジアなどには自生しており、昔からなじみの深いキノコなんだそうです。野生のエリンギはエリンジウム(Eryngium)というセリ科の植物の根に寄生して育つキノコ。ところが、日本ではこのエリンジウム自体が自生していないので、野生のエリンギを見ることが出来ないのです。また、エリンギの名前はこのエリンジウムから来たと言われており、日本で導入したころ愛知県ではカオリヒラタケと呼び、ほかにもミヤマシメジといった名前も持っています。フランスでは「blanc du pays」と呼ばれ、ちなみに学名はプレオロータス・エリンギィ(Pleurotus eryngii)といいます。

健康効果も抜群

味はもちろん、生活習慣病対策として、その高い健康効果が注目されているのがエリンギ。高脂血症の改善効果が認められているほか、食物繊維を豊富に含み腸の運動を活発化、コレステロールを排出することからダイエットにも適しています。更にビタミンB1やビタミンD、βグルカンが豊富、そしていま話題のトレハロース(糖の一種)も豊富に含み、骨粗しょう症の改善効果も期待されています。

直売所からラブコール

日本農業新聞が全国100ヶ所(うち82ヵ所が回答)の直売所を対象にしたアンケート調査(2005年1月5日)によると「現在は扱っていないが、今後取り扱いたい商品」の第1位に、見事エリンギが指名されています。くせがなくて、マツタケに歯ごたえが似ていて、どんな料理にも合う使い勝手のよさや健康効果が、それだけ人気を集める要因のようです。

すごい万能選手

エリンギはくせのない味で、和・洋・中のどんな料理にも合います。戸外のバーベキューにもうってつけのキノコで、手で裂いて数分網焼きにしただけでもおいしい(塩とコショウで召しあがれ)。また、食感は海の宝石アワビにも喩えられ、弾力のあるコリコリした歯ごたえがやみつきになっている人も多いはず。エリンギは、なるべくひだの変色していないものが新鮮でおいしいので、そこをチェック。ほかのキノコに比べて若干、日持ちもよいので、毎日の食卓の様々な料理で活躍させて、美味しく健康を維持してください。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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