寒い日にはキッチンに立つのも腰が引けますよね。外の気温が零度以下になって、強い北風がピューピュー吹いていたりするときには、たっぷりのキノコたち、ゴボウや大根やにんじんなどの根菜たちやハクサイやしゅんぎくを入れた熱々のきのこ鍋がいちばんのおすすめです。でも、きのこ鍋と言っても、実にさまざまに種類がありまして、土地によっても、家によっても、同じものはふたつとないと言っていいぐらいバリエーションが豊富です。日本の首相に言われるまでもなく、人生それぞれ、きのこ鍋もそれぞれなわけ。ためしに商用検索エンジンのグーグル(Google)で「きのこ鍋+レシピ」で検索してみると、なんと1800件近くも出てきます。
無数にあるきのこ鍋!
この1800件ほどをすべて調べたわけではないのですが、きのこ以外に入れるものとしては「豆腐」がよいと主張する人、「温泉卵」をだまされたと思って入れてみなとささやく人、「ホタテやエビ」など海産物派の人、やはり「牛肉」にこだわる人、「豚肉がいい」と負けていない人。野菜では「ゴボウ」は譲れないという人、「ネギ」を忘れるのはマヌケだとおっしゃる御仁、やはり「ハクサイ」でしょと超然としている人も。最近ではとどめに「キムチ」で味をつける人、味付けも「水炊き」で食べる人、「寄せ鍋」にする人、「かつおだしつゆ」の人、「昆布だしに酒、淡口醤油」に限る人、「味噌」で試す人、「豆乳にキムチ」がおすすめよと胸をはる人など千差万別。いやー、ふたつとして同じレシピがないのがすごいといえばすごいではありませんか。つまり、いかようでもかまわないというわけなのでござる。つまりどんな風に食べてもきのこはうまいのだな。さよう、きのこ鍋には「自由」があるのだ!
そのどれもに共通しているのが「たっぷりのきのこ」をいれるところと、実に簡単で手際よくできるところ、それから食べ終えたあとはみんなが満足してあたたまって幸せになれるところ。だってせっかくの冬、スキーなどアウトドアスポーツを楽しんで、冷えた身体で家に帰ってきて、家の中があたたまってからことこと煮込んで三時間もかかる料理も悪くはありませんが、やはりお腹が減って寒いときには材料さへ用意しておけばすぐにみんなが食べられる鍋、それもいろいろな種類のきのこが山のように入ったきのこ鍋を自分の家ならではの味付けでむさぼり食らうのが正しい冬のきのこ鍋時間の過ごし方というものだというのが結論です。食べ終えるころには身体の内側も外側もしっかりあたたまっていることでしょう。
蛇足ではありますが、きのこ鍋が優れているのは、お腹いっぱい食べてもカロリーが少ない点で、贅沢にしようとすればいくらでも贅沢に作れるし、簡素に作ろうと思えばそれなりに簡素にも作れて、みな同じような満足感が味わえるという「食」の理想を具現化している部分にあるのではないでしょうか。
このぐらいきのこ鍋の宣伝をしたら、世界を平和にするために、今夜にはきのこ鍋が食べたくなりませんか。材料のきのこにはぜひ信州で採れたきのこたちをお選びください。で、あなたの家のきのこ鍋の味付けは、どのように?
グーグルで「きのこ鍋+レシピ」をチェック
信州ふれあいモールからきのこセットのご案内
JA中野市 きのこ・味噌セット 2000円
グリーンファーム長野 きのこセット 3300円
全農長野ショップ きのこセット 3300円
JA志賀高原 きのこ詰め合わせセット 3000円