果物

いゃあ、おいしそうな梨ではありませんか!

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かじった瞬間に口の中にジュワ〜っと広がるみずみずしさが魅力の「梨」。そうです。真っ青な秋空のもと、運動会や秋の遠足のお昼に、乾ききった喉を潤してくれるあの「梨」です。

梨は『日本書紀』に五穀の助けとして栽培を勧める記載が出てくるほど日本でも古く弥生時代の初め頃から作られてきたくだもの。江戸時代になって接ぎ木、棚作り、剪定法など栽培法がいろいろ研究され、明治時代からは今も親しまれている「二十世紀」「長十郎」が全国で作られました。

毎年4月ごろ可憐な白い花を咲かせ、夏から秋にかけて熟します。信州で栽培されている梨は「幸水」「二十世紀」「サンセーキ」「豊水」「南水」「ラ・フランス」。さて、あなたのお好みの梨はどれですか?

信州では、梨のトップバッター「幸水」の出荷がはじまっていますよ。幸水は赤系の梨で「菊水」と「早生幸蔵」の交配品種、糖度は12%以上で酸味は少なめ、果汁が多く甘みが強いのが特徴。梨といえば、「南信方面?」って普通は思いますが、今回は、フルーツは何でもおいしいという長野県の北部、上高井郡小布施町の小林均一さん恵美子さんの梨畑を訪ねました。

nashi_three.jpg北信州でも梨ですぞ!
小林さんは、梨(幸水・豊水・南水)、巨峰、ナガノパープル、ピオーネ、桃、ネクタリン、プラム、リンゴ(ふじ・シナノゴールド)、アスパラなど、幅広く手がけています。

「ちょっと広げすぎてしまったかな・・・」

早め早めに仕事を進めなければと常に心がけているとのことですが、時期が重なってしまい、手入れが追いつかないときもあるといいます。梨を栽培して今年で35年目。もともと農業が大好きな小林さんは、県の農業大学校を卒業した後、比較的生産量が安定しているという「梨」に目をつけ、北信地方でも梨の栽培ができないかと、南信地方で梨を栽培する友達から栽培技術を学んで栽培をはじめました。

「着色管理の必要もないし、雨が少ないので病気も少ないし、台風にも比較的強いし・・・」

梨は他のくだものに比べると栽培しやすいそうです。今年は少し遅れ気味ですが、日焼けもないし出来は上々。青味が抜けて黄色がかってきたら、収穫です。

「待ち遠しいよ。それが楽しみでやってきたからね」「今までの苦労が飛んでいくよ」

nashi_two.jpgここの果物はおいしい
収穫のときの喜びが小林さんにとっての農業の楽しさなのですね。隣でいつも一緒に作業をしている奥様の恵美子さんも「作ることが好きなので楽しんでやってますよ」と相づち。忙しいときは、趣味ではじめたバレーボールの仲間が手伝いに来てくれるのです。仲間のみんなに食べてもらって、感想を聞いているのだとか。「おいしいっていわれるとうれしいし作りがいがありますよね」

小布施町は気候や土壌に恵まれているので、くだもの作りに適しているし、くだものは何でも全部おいしいのです。

「まずは小布施町に来て食べてほしい。おいしかったら、その土地で小布施町(JA須高)産のものを見つけてほしい。」と小林さんは笑顔で話してくれました。

ところで小林さん、悩みはありますか?

「後継者が決まっていないことかなあ。あと10年ぐらいはがんばるつもりだけどね。それと、今の経営規模をいかに維持していくかだね」

小林さんの梨は幸水に続いて、9月中旬には「豊水」、9月下旬には「南水」と続き、幸水だけで4トン、400ケースを見込んでいます。

梨を食べよう、梨を
さあ、これから「幸水」をはじめ、のどを潤す梨のシーズンがきます。全国のみなさーん、機会を作って、信州産の、JA須高産の梨を、この秋はぜひ食べてみてください!

ぶどう園にはモニタリング・ロボットも
作業の合間に、パソコンの前に座って情報を入手したり、県外へ勉強に行ったりと、現在はもう少し手がかからない栽培方法を研究中の小林さん。梨畑の近くにある小林さんのぶどう園には、栽培や農園の状況をリアルタイムに遠隔チェックできるフィールドサーバー(複数のセンサ,ネットワークカメラ,無線LAN通信モジュール,超高輝度LED照明などを内蔵し,外部機器の電源のON/OFF制御などを行うフィールド用モニタリングロボット)が設置されています。ぜひ折々に「ここ」にアクセスされて、ぶどう園の四季を、またぶどうの生長具合をなどをお楽しみください。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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