信州が生産量日本一を誇る農畜産物はたくさんあります。巨峰やレタス、プルーン、アンズ......。当ブログでも何回も取り上げてきました。「一番じゃなきゃダメなのでしょうか?」と聞かれたら少し困ってしまいますが、誇れるものがあるというのは生産者や県民にとって励みになります。ま、味や品質で日本一のものはもっとあると自負しておりますが。。。(*'ー'*)
余談はさておき、食べ物以外でも生産量日本一を誇るものがあります! それは花。とくに、カラフルでバラエティー豊かなアルストロメリアの生産量は、長野県が全国の約30%を占めています。今回はそのうち半分以上を生産している上伊那地域におじゃましました。
日本一の名にふさわしい
ブランド力の秘密は?
やってきたのは長野県の南部に位置する駒ヶ根市。駒ヶ根市をエリアとするJA上伊那は、全国の年間生産量約6,200万本のうち、約1,300万本を生産するアルストロメリアの一大産地なのです!(平成24年)
ここでは、冷涼で晴れの日が多い気候を生かして品質の良い花を生産しています。アルストロメリアの出荷最盛期は3月〜5月ですが、ハウス栽培によって1年中出荷されています。関東・関西・中京方面を中心に、「JA上伊那」ブランドが持つ信頼は折り紙つき。生産量日本一の座をキープできているのは、市場から高い評価を受けていることが理由なのです。
JA上伊那の駒ヶ根花卉選花場には、生産者さんから毎日たくさんのアルストロメリアが運び込まれます。専用の縦長の箱に40本ずつ入れられて集められたアルストロメリア。
このまま出荷されるのかと思いきや、一度すべての箱を一つひとつ開けて中をチェックします。これは箱に表示してある品種や長さ、花の数、品質が合っているかどうかを確かめているのです。もちろん生産者さんを疑っているのではなく、市場の信頼を高く保つための念入りな努力なのです。
アルストロメリアと一口に言っても種類は豊富。JA上伊那で生産・出荷しているのはそのうちの約140種!w(゚o゚)w
種類や色の豊富さも人気の理由の一つで、多様化する市場のニーズに応えるため、JA上伊那では多くの品種を生産・管理しているのですね。その一箱ひと箱をチェックするには経験が要ることでしょう。
美しくみずみずしい
高品質な花をお届けします。
アルストロメリアの人気のもうひとつ理由は、日持ちの良さにあります。でも輸送中の扱いが悪ければ花も元気がなくなり、花本来の魅力が失われてしまいます。花屋さんが「JA上伊那」と印字された箱を開けてみてガッカリ......。なんてことがないように、新鮮な状態で届ける工夫もあります。
箱の中では、茎の切り口に水の入ったビニールの袋を被せることで、花の鮮度を保っています。出荷する際には箱は縦に置かれ、切り口から水を吸えるように気を配っています。箱には「横積厳禁」の文字が。
JA上伊那のキャラクター「カミーちゃん」も笑顔で厳しく見張っています。
さらに、10度ほどに保たれた予冷庫で一晩冷やされてから出荷されます。こうした工夫が積み重なって、JA上伊那のアルストロメリアは信頼を勝ち得たのですね!
聖なる日に、大切な人へ花を贈ろう
以上、JA上伊那のアルストロメリアの品質の高さと揺るぎないブランド力について少しご紹介させていただいたのですが、「花は買わねー」というそこのあなた!(`ε´)σ
先月(2013年1月)から始まった新連載・農事録「脱サラで花栽培!太田さんの農事録」の太田和明さんの言葉を送ります。
バレンタインに女性から男性にチョコレートを贈るのは
日本の菓子業界が作ったものですが、
海外では「大切な人へ花を贈る日」なのです。
今年のバレンタインは
男女関係なく花を贈りましょう!
太田さんち(飯山市)のスズランも素敵ですが、華やかな花が欲しい! という人には、JA上伊那のアルストロメリアもオススメです。アルストロメリアの花言葉は「エキゾチック・小悪魔的な思い・幸福な日々・持続」など(「小悪魔的な思い」とは......? 非常に気になります。でも、今は置いておきましょう)。
幸福な日々が続くことを願って、大切な人へアルストロメリアを贈ってみてはいかがでしょうか?(*⌒∇⌒*)
JA上伊那のアルストロメリアは下記のウェブショップで購入できます。
・JA上伊那 伊那華ねっと