加工品

このジュースのために本当に1年待ちました

20130213juice01.jpg

昨年、2012年3月のことです。「ナガイモ入りあられ」の取材で訪れた塩尻市洗馬(せば)地区で、その「事件」は起こりました。


農産物加工品の取材中、おばちゃんたちが取り出した一本のジュース。
「俺に飲まれるを待っているかのようなその鮮やかな色! ビンを傾けると魅惑的に泳ぐ細かな果肉! これはおいしそうなものが出てきた! 待ってろ!」と、食い意地の張った編集部員はテンションMAX!!
しかしこのジュース、販売開始後あっという間に売り切れてしまった人気商品。
おばちゃんたちに言われてしまいました。
「あと一本しか残ってないから、飲ませてあげられないんだよー。ごめんねー。また来年来てよ!」

嗚呼、りんごとにんじんのジュース......

...( ̄□ ̄;)!!

...(ToT)


ということで、「今年こそ、あのジュースを!」と、再び洗馬に行ってきました。


やっぱり一味違う!
JA洗馬女性部の農産加工品

「りんごとにんじんのジュース」は、30%の洗馬産ニンジンと、70%の安曇野産リンゴで作られています。作っているのは、過去記事「一味違う!洗馬の『手作りあられ』と加工品」でも紹介しました、JA洗馬女性部の農産加工グループです。おいしくて飲みやすくて、地元では大好評! 初めて作った去年は、1カ月ほどで売り切れてしまったというから驚きです。それを受けて、今年は2倍ほどの量を生産したといいます。

20130213juice02.jpg

さて、まずは飲んでみないと始まりません!
約1年ぶりの再会です。グラスに注ぐと、ニンジンのオレンジ色がいっそうおいしそう! ニンジンは搾った果肉まで丸ごと入っているということで、期待が高まります。

20130213juice03.jpg

「アロマレッド」のオレンジ色に癒される
一口飲んでみると、リンゴの甘みと酸味の中にニンジンの風味がバランスよく感じられ、とってもおいしい! リンゴとニンジンが主張しすぎず、ジュースになったお互いのおいしさを認め合っているようです。そして、果肉が入っているのでもっとドロドロしているかと思いきや、思っていたよりもあっさりとしていて飲みやすいのも特徴です。甘すぎず、飽きのこないジュースですね。

20130213juice04.jpgこのジュースの最大の特徴は、使っているニンジンにあるのだといいます。「アロマレッド」という品種のそのニンジンは、フルーティーな甘さでやわらかく、芯まで鮮やかなオレンジ色に色づきます。そのためサラダやジュースにとっても適しており、もちろん調理してもおいしいのです。

「これからの時代どうなるかわからないよ」
ひとりの女性から始まったチャレンジ

「アロマレッドを使おう!」と提案したのは、農産加工グループのEさん(匿名希望)。
「レタスを作っているだけじゃ、これからの時代どうなるかわからないよ。色々な野菜も積極的に作って農業自体を守っていかなきゃ!」と話す彼女は、レタス生産のかたわら様々な野菜を作っています。JA洗馬の営農指導員とも相談しながら、地域で誰も作っていない野菜でも、良いという情報を聞きつけては種を入手して生産。魅力的な新品種を洗馬地域の農業の中に根付かせていきたいという想いから、どんどん新品種にチャレンジしています。

20130213juice05.jpg
洗馬地区はレタスの一大産地。詳しくは、
過去記事「このレタスがサラダ街道の起点で待ってます」をご覧ください

アロマレッドはそんな品種のひとつでした。農産加工グループでニンジンを使ったジュースを作ろうという話が出た際、生食に適していることからアロマレッドを使おうと提案。これが功を奏し、他にはない飲みやすいジュースができたのです。
Eさんの作るアロマレッドは、松本市にあるレストラン「イタリア厨房 クアトロ ペペロッソ」(電話:0263-58-4001)のシェフが一目惚れし、キャロットスープの材料として使われているそうです。気になる方はこちらもどうぞ。

20130213juice06.jpg次に飲めるのは、1年後かも
ニンジンとリンゴの加工は、喬木村と飯田市に工場がある小池手造り農産加工場に委託しています。ニンジン30%・リンゴ70%という配分は、こちらの工場の経営者で「農産物加工のカリスマ」と呼ばれる小池芳子さんに決めてもらったとのこと。味や飲み口の絶妙なバランスも、人気の理由のひとつです。
1年目の昨年は、リンゴはサンふじのみを使用したのですが、少し酸味がほしいということで、今年は紅玉もブレンドしています。甘すぎずあっさりしている飲み口は、このあたりに秘密がありそうですね。

20130213juice07.jpgさて、ごちゃごちゃとブログで味の説明をしたところで、飲んでみないことにはおいしさは伝わりません。現在「りんごとにんじんのジュース」は、「Aコープ アピスせば店」で販売中です。また、塩尻市近辺の道の駅で販売しているという情報も。720ml入り750円と決して安いジュースではありませんが、昨年は1カ月で売り切れてしまったレア商品。昨年の2倍製造したといっても限定商品なので、また売り切れてしまう可能性が非常に高いです。「飲んでみたい!」という方は、ぜひお早めにどうぞ。
Aコープ アピスせば店(電話:0263-54-2302)からもお取り寄せできます。

そうそう最後にもうひとつ。
現在、Eさんが栽培に取り組んでいて、JA洗馬でも振興していこうとしている新しい野菜の情報をいただきました。それは、生の状態で皮が簡単に剥けるという不思議な「サラダかぶ」だとか。その名のとおりサラダにするととってもおいしいのだそうです。写真をいただきました。

20130213juice08.jpg......あ、一見フツウのカブでしたo(*>▽<*)o
それはともかく、またまた気になる農産物が登場です! こちらのサラダかぶは、5〜6月頃が収穫適期とのことですので、そのあたりでお伝えする予定ですよ。
お楽しみに〜。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

1360681200000

関連記事

ヨーグルト・ファクトリーの秘密を見つけに
畜産物・酪農

ヨーグルト・ファクトリーの秘密を見つけに

マスターソムリエに聞いた信州ワインの魅力

マスターソムリエに聞いた信州ワインの魅力

目標は100品種!念願の「りんご屋」になった杉山さん
果物

目標は100品種!念願の「りんご屋」になった杉山さん

「楽しく」作った市田柿だから「おいしく」なる

「楽しく」作った市田柿だから「おいしく」なる

新着記事