レシピ

野菜をおいしくたくさん食べて夏をのりきれ

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本格的な夏がすぐそこの角まで来ています。一口におふくろの味と言っても季節によってちがうもので、信州では暑い夏が来ると、北信地域を中心に「やたら」とよばれる夏野菜をふんだんに使った郷土料理が食卓に並びます。そう「やたら」です。「や・た・ら」、ローマ字で書くと「YATARA」です。憶えてくれました?

今回はこの北信州のソウル・フードである「やたら」の紹介をしましょう。「やたら」って、やはり変わった名前ですよねぇ。人生の先輩たちに話をうかがうと、この名前がついたのは「やたらとなんでもいれる」からとか、「やたらにうまいもの」だからとか、「やたらめったら切り刻む」(めったら=たくさんを意味する方言)からだなどとの答が返ってきました。きっぱりと言い切りますが、非常においしいものであることは間違いありません。

簡単すぎてごめんなさい
「やたら」のつくり方はシンプルを絵に描いたよう。とにかく夏の野菜を刻んで、刻んで、刻んで、刻んで混ぜるだけ。3〜4人前を目安に材料を書いておくと、キュウリ(半分)、ナス(半個)、みょうが(1、2個)、青唐辛子(1本)、大根の味噌漬け(100グラム)、塩(少々)、醤油(好みで)。

材料の野菜を細かく刻んでボウルに入れてよく混ぜあわせます。それで完成!

ね、いたって簡単でしょ。ただし、ナスだけは刻んだあとで、塩を少々入れた水にさらしてアクを抜いておくとさらにおいしくなります。これをご飯のうえにたっぷりとかけて、後はひたすらもりもり食べるだけ。これがうまいんだな。

ご飯がおいしく食べられる
「やたら」は、とにかくご飯によくあいます!! だから、ご飯に乗せて一緒に口の中へ。野菜の歯ごたえとさっぱりした味が、ご飯とからみあって・・・ゴクン。また、食べたくなってきました。

だから「やたらは野菜のふりかけだ」なんて言う人もいます。お好みで、醤油(麺つゆでもおいしい)をかけて味を調整(かけすぎ注意!)することもあります。この「やたら」ですが、材料の量も味付けも、各家庭ごと当然違います。

記者の実家では、青唐辛子を大目に入れています。これでまた、辛さがひときわましてご飯をおいしくしてくれるのです。しかし、たまに青唐辛子の中にもほんとうに辛いものがあって、顔から火が出そうになるくらい、汗をかくことがあります。それでも、不思議とまた水を飲んでご飯についつい手が出てしまうくらい魂の料理です。つまり、夏の元気の源みたいな料理。

夏野菜をたくさん食べて元気に
ほかにも、ご飯だけでなく納豆との愛称も抜群。ソー麺の薬味にしても、これはたまりません。夏の野菜をたくさん食べることができる「やたら」を食べれば、食欲が増し夏バテなんか吹き飛ばしてしまいます!! ぜひ今年の夏は、北信州のおふくろの味である「や・た・ら」を、食卓でお試しください。あ、そうそう。ワンポイント注意ですが、食べる前にあらかじめ冷蔵庫に入れて冷たくしておくと、よりいっそうおいしく食べることができますよ。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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