澄みわたった信州のとある冬の朝の会話――
T君「おはよう。朝はさむいね」
母「おはよう。はい、どうぞ」
T君「いただきまーす。ん? ご飯いつもと違うね」
母「あら、もうずいぶん前から少しずつ入ってたわよ。」
T君「この、ご飯と混ざってるのな〜に?」
母「これはね、発芽玄米(はつがげんまい)って言うのよ」
T君「これ、おいしいね。ふーん、玄米じゃないないんだ」
母「そうよ、玄米よりも栄養があるんだから」
T君「そうなんだ、どうりで最近からだ調子いいんだよね」
母「最近、夜遅いし、疲れ気味に感じたからね。母さんだって少しは考えているのよ。しかも、この発芽玄米は...」
T君「いつも、お世話かけます。フムフム。そんなにすごいんだ...この発芽玄米。」
最近、発芽玄米で体の調子を取り戻した編集部T君の朝の一コマでした(^^ゞ
と、まあ今回は、我が家にまで浸透中(!)で、注目を集めつつあるる「発芽玄米」のご紹介です。しかも、調べてみると、日本広しといえども長野県の中信地域に位置する松本市梓川地区だけにしかない、とにかくすんごい「発芽玄米」があったのです。
これを今回はみなさんに、ぜひとも紹介したいっ!!
発芽玄米は数多くあれど
そもそも、発芽玄米とは、玄米を温度コントロールした水に浸潰し、胚芽(はいが)から芽が出る状態になったもののこと。玄米が健康食品であることは古くから知られていましたが、調理に時間がかかったり、硬くて食べずらいなどの指摘もありました。しかし、発芽玄米は発芽することで玄米より軟らかくて、活性化した酵素の栄養が人体により吸収されやすくなっているのです。ビタミン類、必須アミノ類など豊富に含まれ、高い血圧を下げ、貧血の解消、がん予防などによいといわれています。
え? すでにそんなこたあご存じ?? ではでは、まだみなさんの知らない「発芽玄米」をご紹介しましょう。
まず玄米からしてちがいます
その名を――「恋あづさ発芽玄米」と申します。この「恋あづさ」は、栄養がぎゅっとつまっている胚芽が、他の玄米に比べて2倍近くある新品種。普通の発芽玄米でも栄養がたっぷりと言われていますが、さらに、ただ胚芽が2倍であるだけでなく機能成分として脚光を浴びるガンマーアミノ酸=GABA(ギャバ)が一般の品種に比べ2倍〜3倍も多いことが分かっています。(なんと、白米のおよそ28倍)
その、GABAは中枢神経系における神経伝達物資で、高血圧の予防・改善、中性脂肪の増加抑制、脳への血流を良くし、脳細胞の代謝促す効果など様々な生理作用が報告されている機能性物質です。
安曇野の清らかに水が育てる
なぜ、全国で松本市梓地区だけなのか? この「恋あずさ」を栽培から販売まで手がける(株)ファインフーズ梓川さんによると。実は、ファインフーズ梓川と東北農業研究センターが研究を続け、ようやく一昨年栽培育成に成功し、昨年栽培が本格化した品種であるからです。
モチロン、松本市梓地区での栽培がメインになっています。そう、その名は恋の芽生えと胚芽の芽生えをかけ、恋しくなるまで食べたくなる米であることと、産まれた中信を流れる梓川にちなんでいるのです。
そもそも、ファインフーズ梓川は、地域の人たちの声が要望になり、松本市やJAあづみなどが出資してつくった会社。梓川地区は、上高地から流れる清らかな水と昼夜の寒暖の差が大きいため、おいしいお米が取れる地域として、長野県では知られています。
特別な梓川産コシヒカリを使用
つまり、このファインフーズ梓川が取り扱う商品は、すべてが梓川地区産のお米。生産者との協力体制が構築されているのがその特徴なのです。さらに、はじめに紹介した「恋あずさ」以外の発芽玄米は、すべてコシヒカリ100%。発芽玄米も現在では、あまたの数あれど、コシヒカリを使用しているものは、数少ないのはご存知ですか? だから、味も美味しく甘みがあります。また、発芽玄米というと独特な香りを思い出す方もいらっしゃいますが、そのような香りはほとんどありません。
また、同社に原料精選ラインを持っているので、地区の生産者がお米を運ぶにもカンタン。さらに、製造過程ではた、添加物や薬品など一切使用せず、徹底した衛生管理と高温高圧殺菌により無菌化を達成しています。工程では、危機予測を行うHACCP(ハサップ)手法を取り入れたり、3次にわたる検品で万が一の不良品を排除をおこなっています。
また、原料の品種・生産年度・産地などの出身履歴もわかります。さらに、同社の取り組みは続き、生産者協力のもと平成16年度は特別栽培米(県基準の科学肥料・農薬50%オフ)を生産し、その使用もはじめているのです。この努力が認められ、梓川産コシヒカリは、平成16年の「米・食味分析鑑定コンクール」において、全国1000点以上の中から特別優秀賞(23点)に選ばれています。
着々と広がる発芽玄米の輪
地域を元気いっぱいにする発芽玄米は、着々とその輪を広げています。現在、ファインフーズ梓川の発芽玄米は、昨年10月から松本市のすべて小中学校で月2回、給食として出されています。子ども達からは「おいしい」と好評を得ていて、周りの町村でも導入を検討しています。また、地域の集落ごとに料理教室を開いたり、JA女性部の料理講習会で扱ったりしてもいます。
同社の上條順敬常務は「松本市大手量販店やイベントに積極的に対面販売をしています」と語ります。「まずは、試食してもらい味を知ってもらうのが一番。おいしいですよ」
驚いたのは、店頭でまず足をとめるのは学校給食で食べてる子ども達だそうです。そして、子どもたちが給食で食べていること、おいしいことを母親に教えてあげるのだそうです。上條常務は消費者のみなさんに「サプリメントなどより、おいしい発芽玄米を子どもさん、年配の方、そして家庭の健康を守る奥様にたべてほしい」と話しています。
同社の発芽玄米の食べ方の一例:
白米に混ぜて炊く場合(例:3合)
- 発芽玄米1合に対して白米2合が基準。(混合比はお好みに合わせてかえも、いい)
- 発芽玄米を良くほぐして研いだ白米と合わせます
- 水加減・炊き方はいつも白米を炊くときの設定と同じ。(混合比を変えても水加減は白米を炊くときと同じですがお好みで、やわらかさ、かたさは水加減で調節しましょう)
発芽玄米のみで炊く場合
- 小袋1パックに白米1合と同じ割合の水を入れる。
- 漬けおきなしでスイッチオン!!
さあさ、そこのあなたも、信州発の発芽玄米で、さらに健康の芽を育ててください!!
(株)ファインフーズ梓川
390−1703 長野県松本市梓川上野417番4
電話0263−76−1180
FAX0263−76−1255
フリーダイアル 0120−82−4154
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