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これは究極のそば詰め合わせだ。新そばの石臼挽き生そばに、そばつゆ、七味唐辛子、きざみのり、そばがき、安曇野芋わさびに、わさびおろし器、そして箸休めの野沢菜までがセットに! |
今年も残すところあとわずかとなりました。振り返れば春からかれこれ9ヶ月、いろいろな野菜、果物などなどのお話をしてまいりましたが、今年のしめはコレッ! ダララララ・・・ジャーン! 『そば』でーす!
ウーン、タイムリーですねえ。やっぱり年越しそばが無ければ、新年を迎えることも出来ないってなモンです。なにかとあわただしい年の瀬。年賀状の作成や大掃除の手をチョット休めて、わたしと一緒に『そば』ワールドの一端を垣間見に行きましょーよ。そう、ほんのひと時、わたしをアナタのオ・ソ・バに置いてね・・・ナンチャって。
年越しそばを食べるといいことがあるの?
ところで、みなさんは、ナンで日本人は大晦日に「年越しそば」を食するようになったかご存知ですか? かくいうわたしめが幼少のみぎりに、紅白歌合戦を見ながら食べていたときに教えられたのは「長く伸びたそばを食べて、長生きできますように」という説でした。
以来ウン十年、かたくななまでにこの説のみ正論と信じておりました。ところがどっこい、長野でそばづくりの本家のひとつに数えられる、信州戸隠そば(株)さんにお話を聞いたところ、諸説いろいろあるものなんです。で、数あるいわれの中から小生が気に入ったのは、『お金が集まるように』というものです。
そばで金を集めましょうか
その由来をひもとけば、時は江戸の時代。北陸は金沢の町。加賀百万石の城下町として栄えた金沢の金細工産業は、全国一の発展を示し、今もその高名を残しています。往時の金沢の金細工職人は、作業中に飛び散った金屑を集めるために、そば粉を練ったものを使ったそうです。
くっつきやすく、かつ剥がしやすい。まことに重宝したのがそば粉(木屑や鉄屑ならいざしらず、「金」とあっては、屑といえども箒で掃きだすわけにはまいりません)であったわけです。このことが、「そばで金を集める」という由縁になり、「新年からおかねが集まるように」との縁起で、年越しにそば切りを食する風習になったものと巷に伝わっているとのこと。
どーです。なかなかによいいわれでしょう。さぞやみなさん知らなかったでしょう? エエッ、知ってた? それは失礼致しました。でも、そんな気持ちで年越しそばを一家揃って食べれば、来るべき新年は「善いことづくし」になりそうです。ちなみに昔は年越しそばの他にも、「引っ越しそば」や「節句そば」「結婚そば」なんてものが、おりおりのきまりものとして使われていたそうです。今では引っ越しそばがかろうじて言葉として残っているくらいでしょうか。
おう、信州好きならそば食いねぇ
基本的に信濃の人(モチロン、わたしもふくむ)は「そば好き」な人が多いようです。そば好き信州人のひとりとしては、年越しそばだけでなく、おりおりのきまりものとして、そばの復活をおおいに期待したいところです。
頑張れ、そば業界! 来年こそは「バレンタインデーにはチョコレート、節分には恵方巻き」のような、一大ムーブメントを作るんだっ!
でまず、とりあえず、今年の年越しをその第一歩としましょうか。みなさんにも、そう、コレを読んでいるアナタですよ、ご協力をお願いいたします。ナニナニ? 年越しそばなんて、カップラーメンでいいよ、ですって! イーエ、いけません(ときっぱり)。それじゃ、集まるおかねも集まりませんよ。やっぱり、年越しそばには「美味しい信州のそば」を食べなくては。
戸隠そばで年越しを
そこでチョット耳よりなお知らせをばひとつ。JA全農長野が運営するわれらがインターネットモール「JAタウン 僕らはおいしい応援団」では、まさしく現在『信州戸隠そば』を絶賛販売中!であります。本日12月27日中にご注文いただければ、年内のお届けも充分可能とのこと。さあ、みんなで美味しい年越しそばをゲットしましょう〜♪
いや、今回は今年一年のラストにふさわしい(?)記事になったなあ。年越しにもそばだけど、なんだか今日もそばが食べたい気分になってきちゃいました。薬味は何にしよう? わさびにしようか、大根おろしがいいか。それとも寒くなってきたことだし、温かいそばにしようかな。