果物

甘い宝石 ハウスサクランボの真実

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いいじゃん!探検隊 特別調査 FILE

♪さくら?桜?♪ 桜の開花宣言も、信州のあちこちで聞かれ、日中はポカポカ陽気に恵まれる日も多くなって、いよいよ春のコートもいらないかな? って思う今日この頃なんだけど、陽が暮れるとやっぱり肌寒くなり、コートを羽織ってないとちょっと寒っ!! って感じです。ゴールデンウィーク頃なら、もうだいぶ温かくなっているかなぁ♪ で、春・・・信州の果物で一番最初に出回る、まさに"春を呼ぶ果物"といえば、そうです! ハウスサクランボ!! この真紅に輝くルビーのような甘い宝石「サクランボ」は、高級果物の代名詞みたいなもの。先週お約束していた通り、こんなにキレイな宝石のような「サクランボ」を栽培している中野市の山口果樹園さんに、果実担当のいいじゃん!探検隊員1号が、真っ赤にサクランボが実っているハウスのなかにおじゃまして徹底調査してまいりました!

 

先週の4月12日は、大好評プレゼント企画『毎週!おいしい!プレゼント』の2回目の応募開始の日。今回は「ハウスサクランボ」がプレゼント賞品だったわけですが、コメントの数の多さからして、きっと前回の信州牛肉をも上回る応募数じゃないかと、スタッフのみんなで予想しているんです♪ 

甘い宝石を確認しに中野市へ
今年も、この「ハウスサクランボ」は、4月13日から「山口果樹園」さんより販売開始になりました。18年度のJAタウン「僕らはおいしい応援団」の果物のトップバッターと言えば「山口果樹園」さんの「ハウスサクランボ」。山口さんから「そろそろ販売をはじめたいので」と連絡を受け、ぜひ甘い宝石を一目見たくて、さっそく中野市へ出かけてきました。

house.jpg聞けば4月の2週目ごろから、ハウスサクランボの収穫に大忙しの毎日だとか。収穫時期は大体昨年並みなんですが、どうも今年のサクランボはとにかく実が生りにくいんだそうです。さっそく山口果樹園の園主である勝範さんにハウスへ案内してもらいました。

山口果樹園さんの所有するサクランボハウスは幾つかありますが、その中の1棟は、中野市の観光スポットにもなっている「浜津ヶ池」のほとりにあります。桜が満開になる頃は、とても素敵な風景がハウスから望め、この池の周りは観光客で賑わうそうです。sagyou.jpg

山口果樹園さんのハウスでは「佐藤錦(さとうにしき)」「高砂(たかさご)」「香夏錦(こうかにしき)」などのサクランボの種類を栽培しており、少しずつ時期をずらして収穫が行われます。

今年のサクランボはとても貴重ですよ
「本当に今年の冬には参ったよ」と開口一番に山口さん。昨年の12月から今年の2月までの冬の信州もあちこちで記録的な大雪に見舞われ、ハウス農家さんはハウスの倒壊や雪下ろし、路地の果樹などについては雪の重みによって枝が折れてしまったりと、本当に辛い季節でした。山口果樹園さんのハウスも、サクランボの樹が丸ごと入る大きなハウスの雪下ろしは、本当に大変だったそうです。

サクランボの樹は、寒さの厳しい冬の間はハウス内を摂氏12度に保っていないとダメなんだそうです。狭い室内を12度に保つのと違って、こんなに広いハウス内を常に12度にするということは、半端じゃありません。それに加えて、みなさんも頭を悩ましたと思いますが、ガソリンや灯油が値上がりしましたよね。ということは、冬場のハウス農家さんたちの温度管理がどれだけ大変だったか・・・。おまけに、氷点下になる日が何日も続き、本当に寒さが厳しかったですからね。

結局なにが原因かはよく分かりませんが、今年のサクランボの収穫は、例年に比べて少ないそうです。ですから、今年味わうサクランボは、貴重だよね。よ?く味わって食べないと、いけません。

kesyou.jpgなぜハウスサクランボはまんべんなく赤いの?
山口さんに、1年を通して一番大変な時期をうかがったところ、やはり「収穫」と「出荷」の時だそうです。昼間に手で一粒づつ丁寧に収穫して、夕方から夜にかけて箱詰め作業。化粧箱のサクランボは、きれいに一粒づつ列にして並べ、取り扱いに注意を払わないと果実が痛んでしまうのでとても神経を使うそうです。これはとても機械では出来ない作業です。キレイに箱詰めされたサクランボがまるで宝石箱のように見えてしまうのは、わたしだけじゃないですよね♪

haage.jpgそうそう、露地ものとハウスサクランボの違いを、ご存知ですか? ただハウスで出荷時期を早くしているだけじゃないんですよ。ハウスサクランボって、とても真っ赤に色づいているのに気づきませんか? これは露地ものより、たっぷりの太陽を当てて、完熟させてから収穫するからなのです。太陽の光がサクランボの実に満遍なく当るように「葉上げ」という作業を行います。これは、サクランボの葉を幾つかまとめて輪ゴムで束ね、葉の影を作らないようにするためなのです。細かいところにいろいろと隠れた苦労があるんです。さすが、プロ!!

露地ものが出まわるのは正に梅雨の時期。デリケートなサクランボにとって、雨は「実割れ」をおこしてしまいますので、完熟させる前に早めに収穫してしまうのが通常です。ハウスではその心配がないので、真っ赤に完熟を待って収穫することができるわけです。

yamaguchi2.jpgサクランボを育てるのはとてもたいへんな作業
ご主人の勝範さんと奥様のけい子さんの二人三脚できりもりしている山口果樹園は、サクランボ農家をはじめてから15年、ハウスサクランボは10年前からになるそうです。デリケートな高級果実「サクランボ」を栽培するには、ご夫婦のコンビネーションが決め手。こんなに立派な「山口果樹園」のすばらしいサクランボを見れば一目瞭然ですよね。JAタウンでの山口果樹園の店舗ページは、なんと奥様が自ら作っていらっしゃいます。忙しい農作業の合間に、ページを作成してくれるとは頭が下がります。(全農長野のJAタウン担当者も同感です m(__)m)

sakuranbo_pac2.jpgサクランボ農家にとって、サクランボの収穫時期は本当に1年のうち、わずか2?3週間。この時期以外は、全てが管理になるわけですから、この短い収穫時期の思いは格別ではないでしょうか。

今年も、JAタウン・全農長野「僕らはおいしい応援団」で期間限定販売がはじりました。サクランボ1粒に込められた山口ご夫婦の思いがいっぱい詰まったサクランボは、今年の収穫にあわせて、2LからLの混合の「不揃いのサクランボ」として、4月20日の21時まで限定で販売しております。

ぜひ、信州中野市のハウスサクランボを1度召し上がってみてください。今年は、とびっきり上等な味がすること間違いナシでしょう!!(*^。^*)

以上、「さくらんぼ」をお腹一杯食べる夢のような夢を見た(!?)「いいじゃん!探検隊員1号」がお伝えいたしました。

 

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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