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ハクサイが2倍おいしくなる情報

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秋風が吹いて寒さがぐーっと増すと、さあ本格的にハクサイの出番です。ハクサイは寒くなるほど味がよくなる冬野菜の代表。ハクサイと聞いて真っ先に思い浮かぶ のはやはり鍋ですよね。立ち昇る湯気の中でグツグツ煮込まれたハクサイの甘さと柔らかさはたまりませんなー。つい箸も進むというもの。といわけで今回は、これからの季節に大活躍するハクサイについて、普段気にもとめていなかったこと教えちゃいます。題して「ハクサイが2倍おいしくなる情報」――


中国伝来のハクサイ

ハクサイはアブラナ科の1〜2年草で、原産地は中国北部、千三百年ほど昔にカブとツケナが自然交雑して非結球性のハクサイのようなものができちゃった。ま、これが現在のハクサイの元だといわれています。日本での歴史は意外と浅く、現在流通しているハクサイのルーツは日清戦争に従軍した兵隊さんが、現地で口にしたハクサイのあまりの美味しさに感動して、その種子を採集して持ち帰り、その種を宮城県立農学校に贈ったことがはじまりだと言われています。そのためにまず東北地方でハクサイの研究が盛んになり、その後、全国に普及しました。

西洋のキャベツと東洋のハクサイ

ハクサイは約96%が水分ですが、良質な植物性タンパク質を持ち、ビタミンCが豊富。さらに微量ながら様々なミネラルがまんべんなく含まれています。ハクサイは英名を「中国キャベツ(Chinese cabbage)」というように、同じ結球種の野菜であるキャベツとしばしば比較されることがありますが、世界中に広まっていったキャベツに対して、ハ クサイは中国大陸、朝鮮半島、日本列島といった東アジアを中心とした分布です。栄養分はキャベツと比べて糖質が少なく、カロリーも低いため、ダイエットに絶好。利尿作用があるため二日酔いにも良く、食物繊維も豊富で便秘解消の効果も期待できます。さらにハクサイなどのアブラナ科に含まれるジチオールチオニンという成分には、解毒作用や抗ガン作用があるそうです。

ハクサイの島

ハクサイは昆虫を媒介して他のアブラナ科の植物と自然交雑し易く、導入当初は採種した種で育てると純粋なハクサイを作ることが出来ませんでした。そのため、しばらくは中国から種の輸入を続けていました。その後、宮城県で松島湾にある無数の島々を利用して、島ごとに一つの品種のみを栽培することで自然交雑を防ぎました。このハクサイの島により優秀な種が採種でき、その後の品種改良に繋がっていきました。

長野県のハクサイ

長野県のハクサイは冷涼な高原の特性を活かした生産で、6月から10月にかけて最盛期となります。平成14年のデータでは作付面積2,990ヘクタール、生産量は21万8千トンで全国第2位ですが、夏から秋にかけては圧倒的なシェアを誇っています。

ハクサイの選び方

ハクサイを選ぶときは葉の巻きがしっかりしていて、ずっしりと重いものを選びましょう。カットされたものは葉の間が詰まっていて切り口が黄色く、断面が水平なものが良いですよ。黒い斑点があるものは避けた方がよいでしょう。

ハクサイの保存法

まるごと新聞紙で包んで、冷暗所に立てておく。立てておくのが、ハクサイの気持ちにかなった置き方。こうすると、3〜4週間は保存できる。カットしたものはラップで包み冷蔵庫保存だが、日持ちしないのでできればさっさと食べてしまうこと。

生のハクサイで栄養まるごと

ハクサイの料理といったらなにをおいても鍋、それから漬け物が圧倒的ですが、新鮮なものを生で食べてもいけるのです。生でハクサイを食べられるサラダをひとつ紹介しましょう。

ハクサイとラディッシュとワカメのシーチキン和えサラダ

材料(4人分)
  • ハクサイ3枚
  • ラディッシュ4個
  • ワカメ30グラム
  • シーチキン1缶
  • 白ゴマ少量
  • しょうゆドレッシング

作り方――ハクサイは細切りに、ラディッシュは薄切りにします。ワカメは塩抜きして食べやすく切ります。シーチキンの油分はあらかじめ除いておきます。材料の水分を取り、シーチキンと合わせて器に盛り、白ゴマをふって、ドレッシングを添えれば、はいこれで出来上がり!

ハクサイは養生の宝

ハクサイは、中国では大根、豆腐と並んで「養生三宝」といわれ、滋養をつける食品として重宝されています。お鍋に漬け物、それにサラダを添えて、今晩はハクサイ尽くしの御膳などいかがですか?

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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