いまの季節に食べてほしいものがあります。それは、こんにゃく。「えっっ! こんにゃくに季節!?」と思われるかもしれませんが、新芋で作った出来立てのこんにゃくは格別です。
道の駅信州新町では、農家の戸根山さんが中心となって2002年頃から手作りこんにゃく教室を行っています。信州新町が長野市に合併してからは飯山や上田など県内各地から体験に来る方が増えたそうで、この日も30人ほどの参加者が集まりました。エプロンと三角巾、手がかゆくならないようにゴム手袋をつけてスタートです。
こんにゃく芋
皮をむくと里芋のような白色
ソフトボールよりもう一回り大きい3年ものの新芋で作ります。
こんにゃく芋と水を少しずつ入れて滑らかにします
皮をむいて小さく切ったこんにゃく芋と水を撹拌したら、よく混ぜながら火にかけて、おもちのように粘りが出るまで煮詰めます。
しゃもじにしっかり残るくらいまで煮詰めます
しっかり煮詰まったら、鍋についた焦げや固まりを除くため、ボールに移してからお湯で溶いたソーダを加えます。一瞬でほろほろっと固まりだすので、素早くかき混ぜます。
次第に硬さが出てきたら容器に移して形を整えます。
冷えて固まってきたら、包丁を入れて切り分け、身が締まってくるまで30分ほど火にかけたら出来上がりです。 煮詰めている熱なのか、こんにゃくに興味津々の参加者の熱気なのか、雪がチラつく天気にもかかわらず調理場は熱気に包まれていました。
こんにゃく作りは力仕事が多いですが、分担して作業するとあっという間で楽しく作業できました。粘りが出てきたり、固まったり、こんにゃくが完成するまでの変化がとても面白かったです。
出来立てのこんにゃくは、絶品! においはまったくなく、わらび餅のようなデザートを思わせるほどぷるるん
出来立てのこんにゃくは、めんつゆや自家製のしょうが味噌をつけていただきました。においがまったくなく、まるでデザートのようなぷるるんとした食感で、普段はこんにゃくを食べない子どももパクパクと次々に口に運びます。出来立ての味は一度冷えてしまうと味わえないので、手作りした醍醐味です。 今年(2019年)は2月17日と3月17日にも開催されるので、出来立てのこんにゃくを食べてみたい方は体験してみてはいかがでしょうか。
信州新町では傾斜地がこんにゃく栽培に適していたことから、盛んに栽培されていました。しかし、病気に弱く、植え替え作業を2回して3年かけて芋を成長させること。また、連作障害があるため数年ごとに植える場所を変えることなど、手間がかかるため、農家の高齢化により生産量は減少しています。現在は10軒ほどの農家さんがこんにゃく芋を生産しているそうですが、道の駅に地元産のこんにゃく芋が並ぶことも減ってしまいました。地元の農家さんが手作りした貴重なこんにゃくは道の駅で購入することもできます。
こんにゃくいもとソーダを販売していましたが、現在は群馬県産のみの販売でした(秋ごろは、信州新町産も販売していたそうです)
こちらは 2019.02.05 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ピーチちゃん
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