米穀

米農家が作る『色男の力もち』

色男の力もち

お雑煮・お汁粉・磯辺焼き・・・。あっ、明日は鏡開き、あられにしてもイイですね~♪ 皆さんお正月に、たくさんお餅を食べましたか? 「THE ハレの日」であるお正月は、年神様が宿るとされるお餅とは切っても切れないものです。縁起物として長~く伸びるお餅で長寿を願ったり、固い焼餅などを食べて長寿を願う「歯固めの儀」を行ったり・・・。

さて今回は、お餅大好きな皆さんにも、あまり食べないという皆さんにもおススメしたいリピーター続出のお餅のお話。その名も「色男の力もち」。添加物や保存料不使用で、安全・安心はもちろん、その風味の良さとユニークなネーミングで人気のお餅なんです♪

スピードが命の餅作り

色男たちがつくるおいしいお餅を求めて訪ねたのは、松本市和田のJA松本ハイランド和田支所隣にある和田農産物加工所。セイロからは蒸気が立ち、ほのかに甘い香りが漂う中、早朝から4人の餅職人が白い帽子・作業着・マスク姿に身を包み、それぞれの持ち場で黙々と作業しています。

次のもち米が蒸しあがる前のタイミングで、代表の田中清文さん(40)に作業工程を教えていただきました。

色男の力もち

前日洗って浸水させたもち米をはかる

色男の力もち

水分を含んだもち米。品種はわたぼうし

(1) 前日、もち米「わたぼうし」*1を洗って浸水させ、一晩置く。
(2) もちつき当日、水を切り、セイロ一枚に対してもち米3升に計量する。
(3) セイロに濡らしたふかし布を敷き、(2)をムラが出ないよう均等にふわっと広げる。
 

色男の力もち

8段重ねで蒸し、下段から順番に使う

色男の力もち

勢いよく蒸気があがり、30分ほどで蒸しあがる

色男の力もち

(4) セイロで30分程蒸しあげる。
(5) 餅つき機へもち米を入れる。
【ポイント】アツアツのもち米を餅つき機に移す際、左手でふかし布の角3カ所をつまみ、右手で1カ所を持ち、左手を離すことで一気にもち米を投入する。
 

色男の力もち

(6) 少しもち米を回転させほぐした後、餅つき機で3分(270回)餅つき。
 

色男の力もち

アツアツのつきたて餅をのし台へ

【ポイント】手水を入れない(余分な水分を入れないことで水っぽくならない)。
※以下、スピードが命。お餅が冷めてしまうと、のすことが困難に。
 

色男の力もち

色男の力もち

色男の力もち

(7) 打ち粉をした後、3回に分けてのし機で厚さ1cm程にのす。
【ポイント】途中のし板に二人がかりでお餅を広げては、のし機に入れてのす。
 

色男の力もち

色男の力もち

(8) 余分な打ち粉を刷毛で払い落とし、翌日まで冷蔵庫で乾燥。
(9)固まった餅をカッターで100枚にカットしパック包装。
【ポイント】1日、約40枚=約250kg、冬季1シーズン約6.6tのお餅を加工する。

蒸しあがったもち米とつきたてのお餅を、特別に一口ずついただきました♪ ツヤツヤに輝くもち米は「良い香り~、粒が大きくふっくら。お米が甘い」。真っ白なお餅は「お餅の伸びがものスゴイ! このままでおいしい」。

色男の力もち

ふっくら蒸しあげたもち米

色男の力もち

餅つき機で3分ついた餅

地元産もち米でつながり、地域を盛り上げる

色男の力もち

左から山田さん、代表の田中さん、高山さん、塩原さん
足元にはメンバー4人が松本市内で栽培したもち米

お米の生産から切り餅の製造・販売まですべてを手がけて8年目。きっかけは農閑期の会合。もともと同世代の稲作農家仲間の4人と元JA松本ハイランド技術員の西村さんが米価の下落についてや、地元産もち米の餅の流通が少ないことなどを話すうちに「加工品で一緒に何かできないか!?」と盛り上がったそう。さらに西村さんの「YOUたち! やっちゃいなよ! ネーミングは『色男の力もち』で♪」と、まるでJ事務所のK社長さんバリの一言に強く背中を押された、と笑いながら当時について話してくれたのは、ダンディな塩原恵市(39)さん(セイロ蒸し・杵つき担当)。

取材当日、忙しい中でも快くカメラにむかっていろいろなポーズをとってくれた(ポーズの提案までしてくれた)ムードメーカーの高山典士さん(38)と穏やかに微笑む山田桂一郎さん(38)。のし担当のお二人は、つきたての餅を一気に伸ばすためアツアツのお餅と常に格闘。無駄や迷いが一切ない動きでお餅をのしていく二人の息もぴったり!!

あなたはどの餅が好きですか?

色男の力もち

玄米・黒豆・青のり・キビとバリエーション豊かな「色男の力もち」

ベーシックな「白もち」の他に、もち米と一緒に蒸しあげた「玄米もち」「黒豆もち」「キビもち」「青のりもち」と各々の風味をアップさせた新商品も続々登場。味と香りはもちろんのこと、カラフルで「今日はどのお餅を食べようか?」と迷う楽しみも☆
12月には鏡餅づくり、さらにもち米を持参すれば色男たちが心を込めて加工してくれるという「色男のもちつき代行サービス」(白もちのみ)もあり、お客様の声に応えて年々増産中(昨年より600kg増)です。切り餅の販売は11月上旬~2月末頃まで。但し、売切れてしまう場合がありますので、どうぞお早めに。

色男の力もち

「一から十まで自分たちで作り、自信をもってお届けできるお餅。製造量も増やしたので、たくさんの人に味わってほしい」と田中さん。そんな田中さんは、毎年、新米で作ったつきたてのお餅をストーブでこんがり焼いて食べることが楽しみだそうです。見た目も味もオイシイ『色男の力もち』いかがですか?

【取り扱い店】

■色男の力もち(本店)
TEL 0263-40-0025
営業時間 9:00~17:30

20180110moti17.jpg■JA松本ハイランド ファーマーズガーデンやまがた・同あかしな・同やまべ・同うちだ
■JA松本ハイランド ファーマーズテラス松本(イオンモール松本内)
■JA松本ハイランド アンテナショップ 中町蔵マルシェ
■JA松本ハイランド 農産物直売所 畑の彩り館きろろ
■道の駅 今井恵みの里
■楡の郷 三郷サラダ市
■道の駅 木曽福島

*1 もち米「わたぼうし」
もち米の品種。蒸しあがったもち米の光沢と白さ、ふわわっと香る甘さと風味は、まさに「たんぽぽの綿帽子」のイメージ通り。

JA松本ハイランド

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

まちゃ

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