写真提供:工房アプリコ
県北部の千曲市森地区は「あんずの里」で有名です。 あんずは、過去何回か紹介していますが、県内でも生食で食べることができるのはごく限られたシーズンのため、加工品として食べる機会が多い果物です。 あんずの加工を手がける「工房アプリコ」に伺いました。
「工房アプリコ」は、地域の仲間7人で村おこしを願い、昨年(2016年)1月に立ち上げ、あんずを中心に地元で穫れる果物や野菜を加工しています。
森の主婦たちは昔からたくさんのあんずジャム・あんずシロップ漬・ドライあんずを愛情込めて作ります。それらをお福わけするとたくさんの笑顔が見られます。この豊かな森地区の恵みと笑顔をもっと広めたいと願っています。(工房アプリコのHPから)
「あんず」から始まり、「プルーン」→「ネクタリン」→「桃」→「ぶどう」→「りんご」→「キウイフルーツ」と収穫期にあわせ、千曲市をはじめ、長野県内で穫れる旬の果物を加工します。
あんずは、「干しあんず」「ドライあんず」「あんずシロップ漬」など。ネクタリンは、「ドライネクタリン」「ネクタリンジャム」に。その他「ドライぶどう」「ドライプルーン」「ドライりんご」など、製品は数十種類。 キウイフルーツは今年初めて加工するそうです。 このほか、地元で獲れた野菜を加工した「乾燥野菜de調理の具」なども作っています。
「工房アプリコ」代表の近藤美枝子さんにお話をききました。
「干しあんずなどは、昔からこの地区で作られてきました。果物や野菜は干すことで、栄養やおいしさが増します。昔ながらの天日干しは天気との相談でカビの心配もありましたが、乾燥機を使うことで色も鮮やかにできます。 私たちが作る品は、食感も残し、カビ防止になるまで乾燥させているので、保存が利きます。防腐剤は使ってません。安全・安心です。」
取材に伺った日は、ふじりんごの加工作業の真っ最中。あたりはりんごの香りに包まれていました。もちろん、りんごは千曲市産。 (1) りんごを洗浄し、縦半分に割り、芯を取ります。 (2) 横8ミリくらいにスライスし、塩水に入れます。 (さすが! 手際よく作業が進みます)
(3) 消毒した網状のトレイに、一枚づつ並べます。 (4) 乾燥機へ入れ、約16時間かけて乾燥。 (5) 16時間後、乾燥機から出し、冷めたところで袋に詰めます。
近藤さん「昨日の夕方から乾燥させて冷まし、これから袋詰めする『切り干し大根』です。料理によって使い分けるよう、『千切り』『短冊切り』『いちょう切り』と3種類用意。短冊切りはハリハリ漬け、いちょう切りは煮物、千切りはお味噌汁に使えます。」
今年、加工所を広げ、新たな調理機器を入れました。 近藤さんは「来年は、ジャムの生産量や種類を増やしたり、コンポートなども考案中です」と抱負をお話ししてくださいました。
12月1日にはホームページを開設しました。 通販サイトは現在作成中ですので、注文は電話かFAXでお願いします。
【商品取扱店】 ■工房アプリコ 長野県千曲市森1348-2 TEL 026-214-5058 FAX 026-214-5068 ■屋代駅ウェルカムステーション 長野県千曲市小島3139 TEL 026-214-6830 ■あんずの里アグリパーク 長野県千曲市屋代515-1 TEL 026-273-4346 ■銀座NAGANO
こちらは 2017.12.19 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
マロン
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