県内も早くも夏のような暑い日が続いています。燦々と降り注ぐ太陽の日差しに、辺り一面に広がる鮮やかな緑が映えています。標高700m、さわやかな風が吹く、県中部の塩尻市洗馬地区にやってきました。
長野県はレタスの生産量日本一。ここ洗馬地区は、県内でも有数のレタスの産地です。長野県では比較的冷涼な気候を生かして、主に春と秋に全国にレタスを出荷しています。2015年も4月下旬頃からレタスの出荷が始まりました。気温が上がる前に収穫するため、朝4時頃から収穫作業が行われています。今出荷している春レタスは、7月上旬頃まで出荷が続きます。
「レタス」はサラダなど生で食べることが多いため、夏に食べるイメージが強いかもしれませんが、実は暑さより寒さに強い植物です。洗馬地区では、主に「ウィザード」「スターレイ」「ステディ」「シナノスター」の4品種を、寒さに強い品種から暑さに強い品種へと気候に合わせて3月上旬ころから順次定植します。取材に伺った5月下旬は、「スターレイ」と「ステディ」が定植されていました。皆さんが食べているレタスも、実は季節によって品種が変わっています。
収穫を間近に控えた「スターレイ」
「ステディ」
昔のレタスはただの葉っぱでしたが、現在は結球した丸いレタスが主流となっています。そういわれてみれば、なぜ丸くなるのか不思議ですね。はじめ、葉はまっすぐ生長します。生育が進んで外側の葉が立ち上がり、茎頂部に日光が当たりにくくなると結球が始まります。これは、葉や茎の伸長を促すオーキシンという植物ホルモンの働きによります。花芽ができる頃になるとオーキシンが盛んに生成され、葉に移動したオーキシンは、葉の表に日光が当たると裏側に移動し、葉の裏側の細胞を大きくするため、葉は玉の内側に湾曲します。後からできた内側の葉も次々と内側に巻き、葉球が形成されます。簡単に言うと成長ホルモンが葉っぱの裏側に偏るから、というわけです。
小さいうちは葉がまっすぐ
外側の葉が早く成長します
次第に結球していきます
この地域で生産されたレタスは、比較的苦みが少なくて甘いのが特徴です。低カロリーでビタミンや繊維質が豊富なレタスは、新鮮なうちにたっぷり食べたいですね! そこで、地元JA洗馬職員の中野さんに教えてもらった「レタスをたっぷり使ったレシピ」をご紹介します。ぜひ、お試しください♪
お酒のつまみにぴったりです!!
こちらは 2015.06.02 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ピーチちゃん
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