松本地域にも収穫の秋の季節が訪れました。 5月初めに田植えを行った田んぼの稲が黄色く実り穂を垂れています。 今年は、8月から9月初旬にかけての天候不順で刈り取り作業は若干遅れ気味です。 JA松本ハイランド芳川支所管内で農業の受託作業を行う(有)芳川営農でも、大型などのコンバインを使い、受託した田んぼの稲の刈り取り作業が盛んです。
松本市芳川野溝の窪田和隆さんの田んぼでも収穫時期を迎え、稲刈りを行いました。 自宅で消費するコメを栽培する、およそ12アールの田んぼの稲を刈りました。最初に田んぼの四隅の、1.5メートル×1.5メートルほどの広さを刈り取ります。これは、機械を入れて刈り取る場合、隅をスムーズに刈り取り効率的に作業を行うためです。
機械は、一条を刈り取るバインダーを使います。バインダーは、一定の束になるよう刈り取りひもで束ねる機械です。 次に、畦際から反時計回りに刈り取り、田んぼすべての稲を刈り取ります。
刈り取りが終わると刈り取った稲を掛ける「はぜ作り」を行います。 はぜ足を木槌で打ち込み、はぜ棒を乗せ高さを決めたら縄ではぜ足を縛ります。はぜ棒の高さは稲の長さで田んぼごとに変わります。稲が長くはぜが低いと穂が田んぼの土に触れてしまうからです。
はぜ足を縄で縛る
縄で縛ったはぜ足
稲ははぜ棒に2段に掛けます。下の段の稲のかけ方は、バインダーで束ねた1束を1対9か2対8ぐらいに割り掛けますが、最初に、掛ける人の側に1または2の割合の部分が来るように掛けたら、次にはその反対の割合の部分が来るように掛け、これを繰り返します。できるだけ多く掛かるようにとの技でしょうか。上の段は、1束を5対5に分けそのまま掛けます。
掛け終わったら、掛けた稲を雨から守るためのシートを掛けます。はぜ専用のシートを掛けて、風に飛ばされないようにしっかり止めたら終了です。そしておよそ2週間後の稲核を待ちます。
稲刈りは大人数で行うと大助かりです。刈り取った稲をはぜまで運ぶのが大変だからです。今回はウイークデイに行ったため、和隆さん夫婦と和隆さんの弟の奥さん、和隆さんの従兄の4人で行いました。 今年は花が咲いて受粉する時期に風の吹く日が多かったため、結実する実が少ないとも言われています。それでも和隆さんの田んぼでは「例年通りの収穫ではないか」と話していました。
こちらは 2014.09.23 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
おいちゃん
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