夏の食べ物といったら、何を思い浮かべますか? スイカ、そうめん、かき氷・・・ そんな中、忘れちゃいけない、長野県では今が出荷最盛期を迎えている甘ーい食べ物があります。それは・・・
やってきたのは、県中部にある塩尻市洗馬地区。この地区は県内でも有数のレタスの産地です。しかし、夏場は高温や日差しの影響からレタス栽培は難しいため、夏場はスイートコーンなど他の作物を生産しています。土壌中の温度は、日中はなんと40度以上にもなるそうです。日当たりがよく昼夜の温度差があるこの地域は、甘いスイートコーンを育てるのに適した場所なのです。
実は、この畑も春までレタスを栽培していましたが、春の収穫後、土壌を耕して整備し、スイートコーンの種を植えました。およそ90日経過したいま、収穫の時期を迎えています。レタスはキク科の植物ですが、スイートコーンなどのトウモロコシはイネ科の植物なので、畑で同じ作物を連続して栽培しないようにすることで連作障害を予防することができます。
生産者の酒井さん(左)とJA営農指導員の武田さん
生産者の酒井さんは「おいしく食べるためには、購入したらすぐに茹でて食べて!」と言います。スイートコーンは食べごろが短いため、一番おいしい時を狙って収穫します。3日違うだけで味が違ってしまうというほど、収穫適期の見極めが重要です。 夜の間に実へ蓄えた養分は、日中は実から茎へ移動してしまうため、養分が実へ蓄えてられているうちに収穫します。取材に伺った日も、朝5時から収穫作業をしたとのことでした。
茹で時間は、お湯を沸騰させてから3分ほどが目安です。歯ごたえを楽しむために茹で過ぎには要注意! 長期保存をしたいときは、茹でたスイートコーンの実を包丁で削いで、冷凍保存することをお薦めします。
おいしい「スイートコーン」を選ぶポイントも教えていただきました。
(1) ずっしりと重みがあるもの (2) 皮が濃い緑色をしているもの (3) 実のおしりに、張りがあるもの
以上の3点を満たすスイートコーンは、実が詰まっていて新鮮でおいしいそうです。ご参考にしてください。
JA洗馬営農指導員の武田さんには、簡単でおいしいスイートコーンを使ったレシピを教えていただきました。
トウモロコシのひげは、実は「めしべ」。長く伸びるため、「絹糸(けんし)」と呼ばれています。トウモロコシの粒の一つひとつから伸びていて、茎の先端にあるススキの穂のような雄花から落ちた花粉がつくと受精します。そのため、理論上トウモロコシの粒の数とひげの本数は一致します。 そこで、実際に粒の数のヒゲの数が一致するのか調査しました!
結果は......
トウモロコシの粒・・・721粒 ひげ・・・720本
こちらは 2014.08.12 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
ピーチちゃん
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