南信州遠山郷はお茶の栽培適地の北限でした 今回ご紹介するのは「天空の茶畑」です。「天空」といえば、以前、上田市の「天空のマツタケ小屋」をご紹介してから早7カ月。やはりお前は高いところが好きなのか、と言われると一言もありませんが、そうしたところに行く機会が多いのは事実です。
「信州でお茶が栽培できるの?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、天竜村や飯田市南信濃地区、同上村地区など、山と渓谷に囲まれた「遠山郷」と呼ばれるこの地域は、お茶栽培の北限でもあり、ここで作られるお茶は、下伊那地方の特産品『赤石銘茶』として知られます。一日の温度変化が大きい山間地で栽培されるこの茶は、虫がつきにくいためほぼ無農薬で栽培できる安心安全なお茶であること、また、「茶つき」と呼ばれる山間地のお茶特有の強めの渋みと、朝夕の霧が生み出す甘みのバランス、香りの良さが自慢です。
◇関連リンク ・JAみなみ信州 赤石銘茶の紹介ページ
遠いふるさとを思い出す 山の香り、懐かしい味少し残念なのは、生産者の高齢化などで生産量が減り気味なこと。急斜面の茶畑は風景的には美しいのですが、生産者にとっては厳しい生産条件と言えるのでしょう。しかし、JAみなみ信州・阿南支所営農課の船田智課長さんは「生産者は雪害や天候不順などを乗り越えて、おいしいお茶づくりに一生懸命。今年もいいお茶ができるはず」と断言します。
摘んだお茶は村内の加工工場に運ばれ、ブレンドなどを経て、6月には同JAの直売所『りんごの里』、道の駅『遠山郷』などで待望の新茶を手にすることができます。遠山郷の自然が生み出す、渋みと甘み、そして、香りの良さをぜひ味わってみてください。
※取材した茶畑は、JR飯田線中井侍の向かい側斜面です。 ◇関連リンク ・遠山郷観光協会
こちらは 2014.05.27 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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