夏のフルーツといえば、桃!
みずみずしくて上品な甘さが夏の疲れを癒してくれます。
桃に含まれる果糖は、体内で代謝の過程を経ずにエネルギーとなるので、 疲労回復には即効性のある有効な栄養源になるそうです。
今回は、桃の甘〜い香りに誘われて、桃畑を訪ねることにしました!ヾ(*´∀`*)丿
お盆過ぎからは長野の桃の出番です。
長野県の桃の生産量は、山梨県、福島県につづく全国3位です(農林水産省調べ)。桃の主産県の中では出荷時期が遅いため、お盆後は長野県のシェアが高まります。
県北部、犀川と千曲川の合流地点から広がる一帯は、砂地で水はけが良く桃の栽培が盛んです。なかでも、武田信玄と上杉謙信の「川中島の合戦」で有名な川中島は、「川中島白鳳(かわなかじまはくほう)」や「川中島白桃」など品種の名前にもなっており、周辺の桃は今まさに出荷ピークを迎えています!
JAグリーン長野もも部会長・岩間嘉一(いわま・よしかず)さんの桃畑を訪れると、青々と茂った葉から、鮮やかなピンク色が見えます。取材に行った時は、収穫をあと数日に控えた桃がたわわに実っていました。嘉一さんは、奥様の恵子さんと一緒に、桃30aを中心にあんずなどを栽培している果樹農家です。
さまざまな品種を栽培し、
自慢の桃を全国へ!
この桃は「川中島白鳳」といって、8月上旬からお盆前まで出荷されます。ジューシーで果汁が多く、甘みが強くて鮮やかなピンク色が特徴です。日持ちがするため、お盆の時期にはとても人気があるそうです。8月から9月にかけて、歯ごたえがあって強い甘みの「川中島白桃」や、果肉は淡黄色で甘味の中にほのかな酸味がある「黄金桃」などの品種が順次出荷されます。岩間さんの畑では、およそ10種類の品種を栽培しているので、9月まで収穫作業は続きます。日中の暑い時間には収穫できないため、なんと、辺りが明るくなり始めた朝5時頃から収穫作業を行っているそうです。それでも間に合わない時は、夕方にも収穫作業を行います。朝どりの桃は共選所に運ばれ、その日のうちに市場に運ばれます。数カ月にわたり朝早い作業が続くのは大変な作業なハズ・・・Σ(=ω=;) それでも、全国各地から入るお客様の注文がやりがいになっているとのこと。「今年も岩間さんの桃を」というリピーターの方も多いそうです。
とっておきの桃を、さらにおいしく食べたい!
この地域の桃は、実が締まっていて歯ごたえのある食感が特徴です。歯ごたえを楽しみたい方は買ったらすぐに食べて、やわらかいものがお好きな方は、常温で数日置いてから食べると好みの食感が楽しめます。また、冷蔵庫内は乾燥しているため、食べる2〜3時間前に冷蔵庫に入れるのが、おいしく食べるコツだそうです。
川中島周辺を管内とするJAグリーン長野では、桃を光センサーでチェックし、糖度13%以上の基準をクリアした桃だけに、「輝々桃(キラキラモモ)」の称号を授けています。甘みの強い桃を見つける目印にしてください。