新米が食卓に登場すると、なぜかとても幸せな気持ちになります。炊きたての匂いをかいでニッコリ、おかずがなくても、ご飯だけで食が進みます。長野県の今年のお米はここ3年間で最高の出来となりました。長野県は全国でも有数のおいしいお米が取れる産地。その理由は昼夜の温度差にあります。夏の夜温が下がるという気候のため、お米のうまみであるデンプンが失われずに充分に蓄積されるのです。みなさんは、もう新米をいただきましたか?
平成17年産米の作柄状況
平成17年産水稲の9月15日現在の作柄は、台風14号の影響で九州を中心に被害が発生していますが、それ以外の地域では、比較的天候に恵まれたことで、生育・登熟がおおむね順調でしたので、全国の作況指数は102の「やや良」が見込まれています。
平成15年産が冷夏の影響で作況指数90の「不良」、平成16年産も相次ぐ台風の影響で作況指数98の「やや不良」でしたので、全国の作況指数が100を超えるのは3年ぶりになります。
では長野県だけの作況指数はどうでしょうか?
長野県の今年の作況指数は県平均で105の「やや良」が見込まれています。ここ3年間の長野県産の水稲は、15年産が96の「やや不良」、16年産が103の「やや良」と、全国の作況指数を大きく上回っています。また10アール当たりの収量も全国平均を大きく上回っており、長野県はお米づくりに適した産地だとあらためて証明された形です。
「JA米」ってご存知でしたか?
JAグループでは、16年産米から安全で安心をコンセプトにしたお米「JA米」に取り組んでいます。JA米は、JAと契約した生産者が生産し、JAに出荷したお米で、次の要件を満たしたものです。
- ア.銘柄が確認できた種子で栽培したお米。種子のDNA鑑定や、種子や苗の供給業者(JAを含む)の証明等で確認します。
- イ.登録検査機関で検査を受けたお米。JAグループの民営検査実施機関以外で検査されたお米については、当面の間JA検査員が内容確認をおこないます。
- ウ.生産基準にもとづいて栽培され、栽培履歴の記帳が確認されたお米。
JA米は、区分して集荷・販売を行い、「JA米」マークを表示しています。長野県では17年産米から米の主産地JAを中心に「JA米」への取組みがはじまっています。
特別栽培米ってなに?
数年前までは「有機米」「無(減)農薬米」「無(減)化学肥料米」などの表示で売られていたお米も、最近ではそうした表示をほとんど見ることがなくなりました。消費者が表示に混乱しないように次のとおりに決められたからです。
有機米:農林水産省が、改正JAS法で有機農産物や有機農産物加工食品の規格を定め、JAS規格に適合するか検査をした結果、合格し有機JASマークが付けられたものでなければ「有機米」の表示をしてはならない制度となりました。
無(減)農薬米、無(減)化学肥料米:特別栽培農産物新ガイドラインにより、無(減)農薬、無(減)化学肥料という表示が消費者にとって曖昧で分かりにくい表示とされて表示禁止事項となり、「特別栽培農産物」に統一されました。
特別栽培農産物の表示対象となるものは、化学合成農薬と化学肥料の双方を慣行栽培より50%以上減らして栽培された農産物です。ちなみに慣行栽培とは、その地域の一般的な栽培方法のことを言います。例えば、平均気温の高低によって病害虫の発生度合いが違って来ますので、農薬を使う頻度も当然違って来ます。
慣行栽培は、地方公共団体が決めることになっています。長野県の農薬の慣行は12剤で全国の中で最も少ない県のひとつです。そのため、「特別栽培農産物」の表示をするためには農薬を6剤にする必要があり、厳しい基準となっています。(他県では慣行で農薬使用20剤以上のところもあります。)