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トウモロコシはぜひおいしく食べてくだされ

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夏の風物詩といえば何を思い浮かべますか? 真っ赤な冷やしトマトに青々としたキュウリ、みずみずしいスイカ、そして忘れてならないのが黄色いトウモロコシですね。長野県の南部に位置する伊那市の畑では、今年もトウモロコシの収穫がはじまりました。トウモロコシ栽培を始めて20年以上という小林勲(こばやし いさお)さん(76)は「今年は甘味のある、おいしいトウモロコシができましたよ」と笑顔で話しています。

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伊那市は東に南アルプス、西に中央アルプスを望み、中央に天竜川が流れる河岸段丘のまち。JA上伊那管内では約400件の農家が85haの畑でトウモロコシを栽培し、今シーズンは127tの出荷を予定しています。小林さんの畑は市街地より少し高台にある東原など約70aの畑で「イエロー」と「バイカラー」のトウモロコシを栽培。どちらも甘みの強いスイートコーンです。「今年は安定した天候に恵まれ、太りも良く、良質のものが出来ています」と小林さん。

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トウモロコシは1種類ではありません
ここでトウモロコシの品種について少し紹介しましょう。「イエロー」とは文字通り実が黄色一色のトウモロコシです。現在、小林さんが栽培しているのは「ゴールドラッシュ」という実が柔らかくて糖度の高い品種です。平均糖度は16〜18度と言いますから、果物で例えればリンゴくらいの甘さです。

「バイカラー」は1本の実に黄色と白が混ざった2色のトウモロコシのこと。小林さんは最近人気の「グラビス」と、根張りがよく倒伏に強い「カクテル84EX」を作っています。こちらは「イエロー」よりわずかに甘みは低いものの平均糖度は16度以上ですから、甘さは十分。小林さんは言います。「最近はフルーツ感覚で食べるような甘いコーンが多いね」と。

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収穫には見極め時期が大事
トウモロコシは栽培期間がおよそ90日。この時期収穫を迎えているものは4月中旬に播種したものです。2mほどの背丈に伸びたトウモロコシ畑の中で小林さんは収穫期を見極めていきます。「おいしいトウモロコシを食べてもらうためには、適期に収穫することが大切ですからね」

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収穫後のトウモロコシは、糖分が多いとデンプンに変換する速度が早いため、熟しすぎると甘みがなくなってしまうそうです。適期を1日でも過ぎてしまうと味わいが変化しておいしさが少なくなってしまうというわけです。

ベテランの小林さんでさえ「収穫期の見極めは、いまだに難しいこと」と言います。実の先端を握って実が詰まっていることを感触で確認したり、めしべ(トウモロコシのヒゲの部分)が茶色に変化したことを目視で確認したりと、適期を見極め、甘みがデンプン化する前の夜明けを待って気温が上がらない涼しいうちに収穫します。

購入したらすぐに調理
こうして適期の収穫で出荷されているトウモロコシ。小林さんは「購入したら、できるだけ早めに調理して甘さとおいしさを堪能してほしい」と言います。

茹でたり、ラップにくるんで電子レンジで加熱して食べたりするほか、生食できる「ゴールドラッシュ」は、粒を取り外して炊きたてのご飯に混ぜて食べるのもおいしいそうです。また、バーベキューの時には包葉のまま焼くと適度に蒸されて甘味が凝縮し、おいしく食べられます。

トウモロコシの主な成分は炭水化物。それにビタミンやミネラル、カルシウム、食物繊維も含んだ栄養豊かな野菜です。なかでも必須脂肪酸のひとつで、コレステロールを下げる効果が期待できるリノール酸を含んでいることも特長です。真夏の食卓に似合う黄色い風物詩。今年は甘みを逃さないよう、おいしく食べてください。

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