いいじゃん!探検隊 特別調査 FILE
稲穂のすぐ上を赤とんぼがすいすいと行き交う信州も、一日一日と秋に近づいてきております。まだ時折、セミの鳴き声も聞こえますが、何となく夏の終わりを惜しむような、はたまた、夏が終わらないうちに早く鳴ききらないと! と言わんばかりに、忙しそうに鳴いています。信州も、本格的なハーベスト・ムーン(収穫月!)をむかえて、早生種リンゴが出回ると同時に、たくさんの果物が続々と出荷の時期を迎えました。なかでも種類の多い果物といえばブドウ! 色も巨峰の深紫色やデラウェアの紫色、ナイアガラの黄緑色など実に色とりどり。粒の大きさや形だって、よく見るとさまざま。なんだか「ブドウ」って奥が深そうだなぁ・・・。最近、よく見かける「欧州系ブドウ」の、何やら舌を噛んでしまいそうな名前のロザリオビアンコとルビーオクヤマがとっても気になり、果物のことならおまかせあれのいいじゃん!探検隊1号が食欲の秋を目前に徹底調査してまいりましたよーっ!!
この秋は「欧州系ブドウ」もいけてます
長野県がブドウ栽培の適地だということは、ご存知ですよね。昼夜の温度差が大きく、降水量が少ないために、ことのほか濃厚な味を生みだすってわけなの。中でも巨峰は全国生産量の3分の1を占めており、だんとつ第一位の生産県。巨峰ばかりが注目されがちだけど、県内ではいろんな品種が栽培されており、ナイアガラやピオーネ、デラウェアなどなど、たくさんあります。それほど数多い品種のなかで、今大注目の欧州系ブドウは「皮離れしにくいけれど、皮が薄いので丸ごと食べられる」のが特徴。有名なのがロザリオビアンコとルビーオクヤマのふたつで、特に長野県ではロザリオビアンコの生産拡大をすすめている。
さて、黄緑色のブドウというと、即座にマスカットを思い浮かべる人も多いはず。このマスカットをもっと食べやすく、美味しくしたのがロザリオビアンコなんです。名前の「ロザリオビアンコ」とは、「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(すごい名前!!)の交配品種。この「ロザリオ」とは、「バラの花冠」という意味があるみたい。カトリックのお祈りで数珠のようにつなげた玉をバラの花に見立てたアイテムのことだそう。「ビアンコ」とは、白色の意味らしいから、まさにこのブドウの外観を指しているんだね。気品というか、ある種の美しさが備わってるでしょ。果粒は楕円形で10g程度。果皮は黄白色。糖度は18?20度と甘味が強く酸味が少ないのが特徴。とっても上品な味わいなんですよ。10月中旬から下旬が収穫期なんだって。
ところでロザリオビアンコという品種は、思いのほか樹勢が強く、次々と新芽ができるそうで、そのために葉が生い茂ってしまうのがとても早くて、注意して[つる]を切ってブドウ棚の風通しを良くしておかないといけないなど、このロザリオビアンコは、他の品種に比べて管理がちょっと大変みたい。秋に立派なロザリオビアンコを口に出来るのは、自然の力と農家の皆さまの努力のお陰ですね。みなさん、とくと味わっていただきましょう!
このロザリオビアンコはJAタウン・全農長野「僕らはおいしい応援団」ではまもなく販売開始の予定です! またJA須高でも10月発売の予定でいます。
それから、もう一つの品種ルビーオクヤマは、ブラジル生まれの品種で「イタリア」の枝変わり品種。ブラジルで暮らす日系人・奥山孝太郎氏の畑で突然変異してできた品種で、ルビーのような赤紫のきれいな色から「ルビーオクヤマ」って名付けたんですって。果粒は楕円形で大粒(約10?11g)。マスカットのような甘〜い爽やかな香りがするんですよ♪ これも10月上旬〜中旬に収穫されます。JAタウン・全農長野「僕らはおいしい応援団」で販売している、つがね農園の『ブドウミックス』なら、時期があえばここで紹介したブドウの両方とも入っているかもしれません♪(*最新情報では14日よりつがね農園ではルビーオクヤマの予約販売を開始しました!)
「欧州系ブドウ」をおいしく食べるコツ
皮まで食べられちゃう欧州系ブドウは、常温か、冷蔵庫でちょっぴり冷やしてから表面を洗って食べてください。よく冷蔵庫に入れっぱなしで冷やしすぎちゃう方がいますが、冷たすぎると甘さの感覚って鈍くなるので、ブドウは程ほどな温度で召しあがった方が、より甘さが感じられるの!
「種ごと食べると盲腸になる」なんていうのは迷信です! ご安心を。今年の秋は、見た目にもキレイで香りもGoodな欧州系ブドウをパクパク召しあがって、深まりゆく信州の秋を満喫してみてくださぁーい!ちょっと前まで、種は決して食べず、迷信を結構? 信じていたいいじゃん!探検隊1号がお伝えいたしました。(^_^;)
ただ今、JAタウン・全農長野「僕らはおいしい応援団」でブドウが勢ぞろい!