信州の夏、畑で見つけた花たち。先週に引き続き、今回も信州富士見高原の畑で咲いていた花をご紹介いたします。信州も日中は30度を越え、暑い日が続き、少々バテ気味の毎日です。それでも市街地をのぞいて、山あい近くでは、夕方になればずいぶん過ごしやすくなります。高原では窓を開けて寝ると風邪をひいてしまうこともありますので、油断できない季節です。さて今回は、次のような花たちを見つけました。なんの花なのかおわかりになりますか? 小さい花が多いので注意して見ていないと気づかない花かもしれません。
白くかわいらしいこの花は、ピーマンです。一本の木にたくさんの実がなります。先週お伝えしたナスとともに炒めたり、肉詰めにして食べます。最近はサラダに入れて食べる家も増えたのではないでしょうか。マリネに入れて食べてもおいしいですね。
豆類特有の花の形をしています。この白い花はインゲン豆の一種のモロッコインゲンです。富士見高原ではササギ(ゲ)と呼んでいます。煮物や茹でてゴマ和えにして食べたり、味噌汁などにして、この季節の食卓にはかかせない食物繊維の豊富な食材のひとつです。
真っ白という表現がぴったりの花。その名のとおり夕方に開花するユウガオの花です。かんぴょうにする方もいらっしゃいますが、定番料理はなんといっても煮物。ほろ苦い中にも、やさしい味がなんともいえずたまりません。
うすく黄色がかった白い花。花色がうす紫(ピンク)の品種もありますが、大豆の花です。収穫はまだまだ先、秋となりますが、野菜としては早生(わせ)品種を枝豆として食べます。冷凍のものとは違い、味が濃く感じおいしくて、やはりビールもすすみます。
オレンジがかった黄色(やまぶき色)のかわいらしい小さい花は、マメ科ラッカッセイ属、そう落花生の花です。花が終わった後、地面に向かって伸びていくというめずらしい植物。まさにこれが名前の由来にもなっています。収穫の秋までしばらく待ちます。
二週にわたり紹介してきた畑の花も、実はほんの一部。まだまだ紹介しきれていません。観察した畑ではその他、とうもろこしやズッキーニ、スイカの花などが咲いているのが見えました。短い信州の夏を彩る畑の花。立ち止まって観察してみると、今までとは違う意外な発見があります。あなたも近所の畑をじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
こちらは 2010.08.03 の記事です。農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。
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