8月の信濃は、ももの季節。当然、旧暦のお盆に向けて、ももの出荷も盛んになっています。JA佐久浅間のあさま果実共撰所(小諸市)にうかがいました。取材当日はあいにくの雨でしたが、熟れすぎたり、熟れて落ちるのを防ぐために、食べ頃を迎えたももが、雨でも収穫されてきます。この日も、朝からたくさんの生産者が果樹園で採取したももを持ち込み、共撰所内を、もものほのかな甘い香りが覆いつくしていました。
現在、出荷の中心は、「あかつき」や「白鳳」といった品種です。これらの品種は8月20日頃まで出荷され、その後のお盆明け頃からは豊満な果形と高い糖度で期待される「なつっこ」、肉質がきめ細やかで白桃の中でも特に香りがよい「山根白桃(やまねはくとう)」、そして名を轟かせる「川中島白桃」といった晩生種が続き、長野のももは8月いっぱい出荷が行われます。
Eat a Peach for Peace
あさま果実共撰所にももを出荷する生産者はおよそ120人。ピーク時には1日に3500ケース(1ケース:5kg)ほどが出荷され、昨年は年間で5万ケース、すなわち25万キロのももが、ここから全国にむけて出荷されていったのです。
あなたの元に届きますように
生産者が持ち込んだももは選別機にかけられ、センサーを使って糖度や熟度、色付きなどに応じて、自動的に規格や等級が分けられます。そうやって振り分けられたももは、熟練の職員たちによって手際よく箱に詰められ、あなたの街へと届けられていくのです。
担当の方の話によると、今年は天候不順で生育が心配されましたが、例年通りおいしいももが育ったそうです。あさま果実共撰所では、直接宅配での販売にも対応していますので、購入を希望される方は、下記電話番号までご連絡を。値段は15玉が3,800円、18玉が3,000円で、いずれも5キロ、等級は秀、送料別となっています。
ももは夏を代表する果物のひとつです。残暑が厳しいとき、平和について考えるとき、今年も1日にひとつはももをしみじみと味わってください。
佐久浅間のももを電話で注文:
JA佐久浅間 あさま果実共撰所
電話:0267−26−3022