JA長野八ヶ岳は、標高850~1,500mの高地にあり、平均年間気温は8℃。レタスや白菜などの高原野菜が名産です。
そして野辺山高原は、牛乳の生産など酪農が盛んな地域でもあります。牛は暑さに弱いため、冷涼な高原は乳牛にとって最適な環境なのです。
今回は、牛乳が消費者に届くまで、どんな工程を経ているかを知るため、JA長野八ヶ岳酪農部会長の高見澤 潤(たかみさわ・じゅん)さんの牛舎と、株式会社ヤツレンの工場へ取材に行きました。
JA長野八ヶ岳 酪農部会長 高見澤 潤さんと牛
1.酪農家の日常
高見澤さんの牛舎では、現在70頭の牛を飼育しています。70頭の牛から採れる生乳(せいにゅう)は1日およそ1900リットル。
搾乳は毎朝・夕の2回、「ミルカー」と呼ばれる機械で行います。たくさんの生乳を空気に触れないまま搾ることができるので、新鮮さを保てるそうです。
牛舎の様子はこんな感じです…
エサを食べている牛さんたち
ミルカーという専用の機械を使って搾ります
牛の飼育は1日も休むことができません。毎日乳を搾らなければ牛が病気にかかってしまうからです。
高見澤さんは、私たちが飲む牛乳を安全・安心なものにするため、衛生管理をきちんと行うことを意識しているそうです。
牛1頭ごと、きちんと管理しながら搾乳しています
2.牛乳はどうやって作られるの?
牛乳がどうやって作られているのかを知るため、JA長野八ヶ岳の子会社である株式会社ヤツレンの工場へ向かいました。
ヤツレンの野辺山工場へ
酪農家が搾乳した生乳をタンクローリーで集め、ヤツレンの工場へ運び込みます。検査を経た生乳は、いったん冷却してタンクに貯乳します。
このあと、機械でろ過してゴミを除去し、均質化という工程を経てから、加熱殺菌。再び冷却して容器に充填します。もう一度、検査をして、いよいよ出荷です。
安全・安心な牛乳を届けるため、殺菌や消毒などを行ってパック詰めされています
搾乳してから、できるだけ早く製品化するために、集荷のタイミングなどを調整し、徹底した品質管理を行なっています。
3.ヤツレンが取り組む地産地消
ヤツレンでは、工場へ30分以内で届けられる範囲にある八ヶ岳・野辺山高原管内の酪農家から新鮮な生乳を集めています。
できあがった牛乳は、南牧村・川上村・小海町など近隣の小・中学校の給食として地域の子どもたちに届けられています。
野辺山高原で搾った生乳だけを使用したヤツレンの牛乳
スーパーや長野県内JA、首都圏などでも販売されていますので、みなさんもヤツレンの牛乳を見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。
乳製品が当たるプレゼントキャンペーン実施中!
JA長野八ヶ岳では、ヤツレンの乳製品のプレゼントキャンペーンを行っています。ぜひ、応募してみてください。
株式会社ヤツレン「乳製品セット」
おまけ
日本で飼養されている 99%が乳用牛のホルスタイン種だそうです。原産地はオランダからドイツのホルスタイン地方で、体が大きく乳房が発達していて乳量が多く、世界中でもっとも多く飼われています。性格はやさしく、寒さに強く、暑さに弱いのが特徴です。黒白のほかに茶白もいます。
取材の日はとても寒く、牛さんたちも白い息を出していました。とってもかわいかったです!
この日は気温が低くとても寒かったので、牛さんも白い息を出していました!