青空の下、たくさん積まれているのは「王滝甘かぶら」という赤かぶです。
「王滝かぶ」は「信州の伝統野菜」に認定されており、長野県内で栽培されています。
長野県の霊峰、木曽御嶽山麓に位置する王滝村では、およそ300年前から王滝かぶを栽培しています。2005年頃に信州大学と王滝村で王滝かぶの優良系統の選抜を行い、育てやすく、味と食感がよいものを「王滝甘かぶら」としてブランド化しました。
王滝かぶ(左)と王滝甘かぶら。王滝甘かぶらはカブが大きく、形が縦長なのが特徴
11月上旬、JA木曽女性部王滝支部かぶらつくり隊の王滝甘かぶら収穫にうかがいました。
写真だとわかりづらいですが、それはもうすごいスピードで収穫していきます。
収穫したカブは根と葉を切り落とします。村外への流出を防ぐため、王滝甘かぶらは根と葉がついた状態で村外へ持ち出すことを禁じられているのです。
カブは「赤かぶ漬」、葉は「すんき漬」に使用します。すんき漬は塩を一切使わず乳酸発酵させる伝統的な漬物です。地理的表示保護制度(GI)に登録されています。気になる方は過去記事「一度は食べたい!塩を使わない漬物「すんき」」をご覧ください。
赤かぶ漬、すんき漬はともに長野県内のAコープで例年12月から販売しています。売れ切れ次第終了で、毎年大人気です。
令和4年度の「すんき漬」「赤かぶ漬」は、令和4年12月からJA木曽 生活センターで申込受付を開始します。JAタウンでも販売しますので、チェックしてみてください。