今シーズンの長野県は、北部を中心に10年ぶりの大雪に見舞われていますが、全国でも各地で積雪の被害が報道されています。
また、近年は全国各地で自然災害が頻発しています。
県内のJAやJA女性組織では、自然災害に備えて防災の知識を学び、意識を高めようと「防災学習会」や「災害食料理教室」などを開いています。
「もしも」の時のサバイバルレシピ
家庭雑誌『家の光』では、防災対策に関する特集記事を掲載したり、別冊付録などで呼びかけていて、学習会などのテキストとして活用しています。
『家の光』の別冊付録『もしも…に備える災害食レシピ』では、「もしも」のときのサバイバルレシピとして、熱源や水を使わずポリ袋で混ぜるだけの料理や、ポリ袋を使い短時間の加熱と少量の水で作る料理などを紹介しています。
いざという時のため、ガスや水道が満足に使えない非常時でも、卓上コンロを使って温かくおいしい料理を作ることができる「お湯ポチャレシピ®」に挑戦してみました。
基本のご飯を炊いてみました
「お湯ポチャレシピ®」は、高密度ポリエチレン製のポリ袋に材料を入れて、空気を抜きながらねじって結んで鍋に入れ、かぶるくらいの水で加熱する湯煎料理のこと。
基本のご飯を炊いてみました。手順は以下のとおり、簡単です。
①ポリ袋に無洗米1合と水1カップ入れ、空気を抜きながらねじって上のほうを結ぶ。
②鍋に皿を敷いて、鍋の高さ1/2くらい水を入れ、①を入れてふたをして火にかける。
③沸騰後、火を弱めて20分加熱し、火を止めてふたをしたまま10分蒸らす。
なるべく空気を抜くのがコツです
皿を敷くのは、鍋の熱が直接あたって袋が破れるのを防ぐため
袋は2つでも3つでも、鍋の大きさに合わせて入れられます。ただし、ひと袋あたりに入れるお米は1合です。
「本当に炊けるのか?」と不安でしたが、ふっくらとおいしく炊き上がりました。
別冊付録にはこのほかに、いろいろなレシピが載っていました。応用すれば、ひとつの鍋でご飯もおかずも作ることができます。
今回はレシピを見ながら作ったので、時間がかかってしまいました。「災害は忘れたころにやってくる」の標語を思い出し、いざという時のため試しておくことは大切ですね。