うららかにカラフルに。春の使者アネモネ

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八ヶ岳山麓と諏訪湖の間に広がる標高900m〜1,300mの高原に位置する原村は、一年を通じて降水量は少なく、湿度も低く、さわやかな気候です。長野県では珍しく山や谷が少ないこの地域は、冬には氷点下10度を下回る日も少なくない、寒さの厳しい地域でもあります。

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アネモネ生産量全国一の村へ
ここ原村は全国有数の「アネモネ」の産地で、大輪の花を咲かせるモナリザシリーズをメインに生産しています。原村では冬期間を代表する花ですが、一般的に、春を告げる花と言われています。アネモネに導かれながら、ひと足先に春の足音を聞いてみましょう♪

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実は、花じゃない!?
一輪の可憐な花を咲かせるアネモネですが、きれいに色づいて花びらのように見える部分は、実は「萼片(がくへん)」なんです。アネモネは、この萼片を夜には閉じ、朝の光とともに開いて、開閉を繰り返しながら成長します。

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モナリザシリーズには8種ありますが、このハウスには4種(赤、白、青、ピンク)が栽培されています。「あれっ、青!?」と思った方、紫色に見えるものを、"青"と呼ぶそうですよ。採花(花を収穫すること)された花は、JAの集荷施設で一つひとつ職員の手で検査されてから、関東、関西、中京の市場へ出荷されています。

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アネモネは気難しいお姫様
「アネモネは、"気難しい花"なんだよ」。そう話してくれたのは、生産者の芳沢拓美(よしざわ・たくよし)さんです。アネモネは、気象条件に影響されやすく、また日光や風が適度に必要というデリケートな植物。定植(苗を畑に植える)後は炭素病を防ぐため、防除のローテーションを工夫したり、採花時期にはうどんこ病やカビを防ぐため、湿気過多にならないようにします。根元を乾燥させるため、ビニールハウス内の温度を5度に維持しつつも、朝はビニールハウスを開けて換気をします。可憐な容姿とあいまって、なんだか手のかかるお姫様のような花ですね。

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芳沢さんは、アネモネ栽培歴4年目。カメラを製造する企業を脱サラして、アネモネ栽培を始めました。夏場はブロッコリーやホウレン草、冬場はアネモネを生産し、一年を通じて収入が得られるようにしています。現在は3棟のビニールハウスで約7.5aのアネモネを栽培していますが、営農指導員の小笠原さんの勧めで、来年は1棟追加して栽培面積を広げる計画です。

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寒さに強いアネモネは、玄関などの涼しい場所で毎日水を入れ替えると、より長く楽しめるそうです。雪景色一色となった今年の冬、アネモネでお部屋に彩りを添えてみませんか?

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※平成26年2月14日〜16日の豪雪により、原村地域でもパイプハウスの倒壊などの多大な被害が発生しております。農業再生産に向けた支援をすすめるとともに、被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

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