夏の思い出とともに果実酒を漬けてみた

ようやく秋を感じる気候になってきました。だんだん日が短くなって、ついこの間までの暑さは一体どこへ…

さて、今が旬といえば、ぶどう、なし、りんごなど、まさに秋を感じる果物たち。甘さを蓄えた食べ応えのある果物が勢ぞろい中です。

でも、さっぱりさわやかな夏の果物が恋しくなるときがあります。初夏の訪れを教えてくれるあんず。甘酸っぱい夏秋いちご。酸味が強めのプラムやプルーン。

夏の思い出の果物たちに会いたい…。

こんなこともあろうかと、今年の夏は旬の果物で果実酒を漬けておきました。そろそろ飲み頃かな?

初夏の味わい「あんず酒」

今年一番最初に漬けたのは、あんず!

長野県では6月中旬から7月上旬に収穫されます。旬の時期は約2週間と、かなり短いのです。

ジャムなど加工品のイメージが強いと思うのですが、ぜひ生で召し上がってほしい!じつは筆者、今年まで生食あんずを食べたことがなかったのですが、すごくおいしい。

長野県はあんずの生産量が全国でもトップクラスで、栽培には歴史があるのです。今年はそんな歴史や生産現場を取材することができ、とても良い夏の思い出になりました。

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その思い出とともに、あんず酒を漬けてみました。いわゆる自家製「杏露酒」です。品種は「山形3号」を使用しました。

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noutiki03-202410092024年6月23日に漬けました。はちみつなしとはちみつ入り

あんず酒の漬け込み期間は3か月以上が目安。漬けてから3か月が経過した10月に、満を持して飲んでみます。ロックでいただきました。

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おや?

なんだか、まだアルコールがつんとくる感じがします。ちょっと漬け込みが足りないような…。市販の杏露酒の甘さとまろやかさには、まだまだ遠い感じがします。

1年ほど漬け込むと味わいが深くなるようなので、もうちょっと様子見です(笑)

今年デビューの新品種で「夏秋いちご酒」

お次は「夏秋いちご」。

いちごといえば冬のイメージですが、シーズンではない時期をつなぐために栽培されているのが四季成り品種の「夏秋いちご」です。

長野県安曇野市が産地化を目指しており、今年は新品種「あまあずみ」がこの地から生まれました。

広報の仕事に就くまで「夏秋いちご」という言葉を知らなかったのですが、今年は取材を通して気候変動の悩みや産地の努力を知ることができました。

運良く、デビューしたての新品種「あまあずみ」を手に入れることができましたので、いちご酒づくりに挑戦。おそらく「あまあずみ」でのいちご酒は世界最速かもしれません!

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noutiki05-202410092024年7月14日に漬けました。鮮やかな赤色!

いちご酒は1か月程度の漬け込みで飲めるようになるそうですが、約2か月半の漬け込みで飲んでみます。

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おお!ふたを開けると、いちごジャムのような甘くフルーティな香り!そしておいしい!

こちらも1年ほど漬け込むと味わいが深くなるようなので、もう少し様子をみたいと思います。

プラム・プルーンの2種漬け

長野県はプルーンの生産量が全国1位。今年はたくさんのプルーンとプラムをいただきました。

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noutiki07-20241009左からプルーンのアーリーリバー、オパール、プラムのハリウッド

noutiki08-202410092024年7月21日に漬け込みました(お酒を入れる前)

約2か月半の時点で飲んでみます。

noutiki13-2024100910月時点でのプルーン・プラム酒

おお!なんだか野趣あふれる香り。果実酒というより薬草酒の趣がある気がします(個人的な感想ですが)。

甘さは控えめ。漬けた果実の糖度が低いのかもしれませんが、なんともいえない香りと控えめな甘さが、市販品にはない、まさに自家製の味わいでした。

旬を閉じ込め、熟成させる楽しみ

今回はこちらのお酒と氷砂糖、少量のレモンで漬け込みました。

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果実酒作りは次のことに注意してください。
◯アルコール度数の高い専用のお酒を使う
◯容器を煮沸消毒する
◯果物はしっかり水気をふき取る

いろんな大きさのビンが売っているので、少量から試してみるのもいいですね!

今回飲んでみて「まだ漬け込んだほうがいいかな?」と思うものもありましたので、これから時間の経過とともに深まる味を楽しみたいです。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

おとうふ

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