野の花々に思いを寄せて:編集部員のつぶやき

春の野の花

コバルトブルーが一面に広がるリンゴ畑

長野県の南端、愛知・静岡両県に隣接する下伊那郡天龍村で3月27日、桜(ソメイヨシノ)の開花宣言がされ、春の遅い信州にもあちらこちらから花の便りが届く季節になりました。
桜前線も北上していきます。開花予想日は、飯田と上田は4月2日、松本は3日、高遠のコヒガンザクラは5日、長野は6日、諏訪は7日、小諸は9日、大町と飯山は13日と続きます。今年は、善光寺御開帳や北陸新幹線の開業などもあり、長野市周辺は例年に比べ賑わいの春を迎えています。
そんな中、早春のリンゴ畑などでは、コバルトブルーのかわいい花をつける野草オオイイヌノフグリが花盛り。原産はヨーロッパで、1887年に東京で確認され、帰化植物として定着し、全国に広がり春の訪れを感じさせる野草の一つ。正面から見ると花びらが4弁に分かれて見えますが、後ろから見ると1つにつながった合弁花で、花径は5mmくらいです。
オオイヌノフグリの名前の由来は、日本の在来種であるイヌノフグリに似た大型の植物ということで付けられました。イヌノフグリは、オオイヌノフグリの4分の1ほどしかありません。路傍や畑の畦道などで普通に見られた雑草でしたが、オオイヌノフグリにその生育地を奪われ、絶滅危惧種に指定されています。
春を告げる野草も絶滅の危機にさらされていることに驚き、いつまでも信州の豊かな農村・田園風景を守りたいと実感しました。(さくら)

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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さくら

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