日本で最も人気のある干し柿「市田柿」。12月1日はその市田柿の日です。
12月が市田柿の出荷月であることと、市田(いちだ)の「1」から、長野県高森町と「市田柿発祥の里活用推進協議会」と飯田下伊那地域の「市田柿ブランド推進協議会」が連名で記念日に登録しました。
参考)高森町役場HP
市田柿とは
市田柿は農林水産省が定める「地理的表示(GI)保護制度」に登録された、南信州が誇るブランド干し柿です。
大正10年に「市田柿」の名称で販売が開始され、令和2年で販売100周年を迎えました。
きれいなあめ色の果肉の表面を、きめ細かな白い粉(乾燥の過程で果実内部からしみ出たブドウ糖が結晶化したもの)が覆っています。
羊羹のようなもっちりとした食感と、自然な甘さが自慢です。
干し柿の中では小ぶりなサイズのため、パクっと1粒、くどくなく食べることができます。
海外でも愛される市田柿
市田柿のおいしさは海外にも広まり、今では非常に高い評価を受けるようになりました。
令和3年に「市田柿個包装420g化粧箱」がモンドセレクション優秀品質金賞を受賞するとともに、モンドセレクション審査員賞にノミネートされました。
海外での人気を背景に、JAみなみ信州では台湾や香港を中心に市田柿の海外輸出にも力を入れています。
JAみなみ信州 営農部の米山係長は「市田柿は、農家の皆様が栽培から始まり、何工程にも及ぶ製造工程の中で、手間ひまかけて出来上がります。海外輸出拡大によって、世界中の方に喜んでいただけるようになればいいと思います」と言います。
市田柿が世界中のスイーツファンを魅了するようになると信じています!
輸出用の市田柿パッケージ
若い世代でも人気
市田柿は世代を問わずに愛される商品です。
市田柿はそのまま食べると和菓子のような味わいですが、チーズやチョコレートと合わせると洋菓子のような味わいに変わります。お茶にもよく合いますが、ワインのおつまみにもピッタリです。
また、チーズとカットした市田柿を春巻きの皮で巻いてカリッと揚げるのもおすすめです。甘じょっぱくて病みつきになりますよ。
市田柿にはカロテンと食物繊維、ポリフェノールの1種であるタンニンが豊富に含まれています。カロテンは体内でビタミンAとなり、免疫力を強くしてくれます。また、食物繊維は便秘や肥満の解消に効果的で、タンニンは美肌効果や二日酔いの解消に効果的です。冬は体調や肌の調子が悪くなったり、いろいろなイベントがあり食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまう季節。市田柿には冬にうれしい栄養がギュッと詰まっています。
市田柿インスタグラムをのぞいてみよう
2020年度から「市田柿インスタグラム」がスタートしました。
「若い世代の皆様に市田柿を知っていただくことを目的にインスタグラムを始めました。市田柿の生育・加工の過程や、食べ方の紹介など市田柿の魅力を発信していきたいと思います」と米山係長。
飯田下伊那の風景やオレンジ色に輝く柿のれんなど、きれいな写真がたくさん掲載されています。ときどきチェックしてみましょう。
引用:市田柿インスタグラム
市田柿インスタグラムQRコード
市田柿の購入はこちらへ
農家の皆さんが手間暇かけ、心を込めて作った「市田柿」は、1月いっぱいくらいまで下記で購入できます。
★各地のスーパーマーケットにも並びますので、ぜひ店頭もチェックしてみてください。