まだまだ寒い信州の4月。 全国各地の桜開花のニュースを見ながら「長野はまだかなぁ」と待ちわびる日々。そんななか、桜より少し早く開花するのが「あんず」。長野県は全国2位のあんずの生産地です。
収穫間近のあんずの実
あんずの開花は3月下旬から4月上旬、梅や桜に似た薄桃色や白の花を咲かせます。そして収穫は6月下旬から7月上旬。長野の初夏を彩る旬の短い果物です。
昨年は「一目十万本」と呼ばれるあんずの里・千曲市の風景をお伝えしましたが、千曲市より規模は小さいながら、歴史あるあんずの産地、長野市松代町東条の散策に行ってきました。
▼昨年の収穫期に松代町東条を取材した記事はこちら
知ってほしい!お姫様が伝えた?信州のあんずのおいしさ
あんずの里・松代町東条を散策
全国的にあんずの花畑は珍しいかもしれません。写真満載のこの記事で、信州のあんずの里を散策している気分を味わっていただけたらうれしいです!
平地ではなく、山を登ったところにあんず畑が集中しています
梅の花のような色をしたあんずの花
ややピンクがかった色の花も
枝に沿って縦に咲くのが特徴かな?
あんずの根元に咲くスイセンやムスカリにも春を感じます
ヒメオドリコソウやオオイヌノフグリも見っけ!
花も美しいですが、野趣あふれる木肌も趣あり

歴史ある松代の町
上信越自動車道の長野ICを降りたところが松代町です。
長野IC付近。真田家の家紋「六文銭」を発見!
訪れた2025年4月6日は松代町の岩沢遊園地で「信州東条あんずまつり」が開催され、あんず加工品の販売やたこやきなどの出店があり、祭囃子も聞こえてきました。
岩沢遊園地付近で係員さんに無料駐車場を案内していただきました
車通りは少ないものの、地域の方の迷惑にならないよう楽しみましょう。畑の中まで入るのはNGです。
車に気をつけて、ゆっくりと散策
松代は、かつて真田氏が治めた松代藩の城下町で、松代城は桜の名所でもあります。
ほかにも真田邸、真田宝物館、そして勝海舟や坂本龍馬、吉田松陰などに影響を与えた佐久間象山が祭られる象山神社、松代地下壕など、たくさんの史跡があります。
通り過ぎるだけじゃもったいない! ぜひ一度、歴史ある美しい街並みを散策してみてください。

そして冒頭で記載したとおり、あんずの旬は6月下旬から7月上旬の2〜3週間。あっという間に過ぎ去ってしまうのです…。
あんずに関するお問い合わせを、早くもちらほらいただいております。「あんずを生で食べたことない」という方は、今年は旬を逃さず、ぜひ召し上がってみてください!