だいぶ春らしくなり、過ごしやすくなってきた信州です。県の南部では桜の開花もニュースになっています。気象庁による開花予想では、長野県内は桜もあんずも4月に入ってから咲く地域が多いようですが、「梅の花が咲いた」との情報を入手し、長野市信州新町にあるろうかく梅園を訪れました。まだまだ、つぼみの方が多くありましたが、梅まつりなどが4月の上旬にも開催予定となっております。春の信州を楽しめる場所の一つをご紹介します。
辺り一面の紅梅・白梅
訪れたのは、長野市信州新町。2010年の市町村合併によって長野市に編入しましたが、今も地元の人からは「新町(しんまち)」と呼ばれて親しまれています。長野市と松本市を結ぶ国道19号線沿いの町で、長野市街地からは約20キロほどです。商店街などがある中心部のすぐ南側にある湖は、信濃川水系の犀川に造られた水内(みのち)ダムの人工湖で、「琅鶴湖(ろうかくこ)」と呼ばれています。有島生馬画伯がダム湖を高いところから見たときに、「鶴が飛び立つように見えた」ということで名づけられました。有島画伯と信州新町については、有島生馬記念館ホームページをご覧ください。
琅鶴湖には青い大きな橋が架かっています。橋を渡って左手に見えてくるのが「ろうかく梅園」です。約2ヘクタールの梅園に約500本もの梅の木が植えられています。この地域は県北部では竜峡小梅の有数の産地で、約200トンも生産されているとのこと。数年前には、上流側(松本方面)にもさらに梅の木を植えたとのことで、満開時には辺り一面白と赤の梅の花、という景色を楽しめます。対岸からの景色もよいかもしれませんね。
上から、紅梅、白梅、対岸からの眺め
信州新町名物ジンギスカンでお花見
梅の花の満開を見据え、2013年4月6日(土)から7日(日)10時から16時に「ろうかく梅園まつり」が開催されます。イベントでは、信州新町名物のジンギスカンを使った焼肉や農産物・特産物の販売、梅飛ばしゲームなどが予定されています。皿やござなどをセットにしたコンロセットなども用意され、手ぶらでもジンギスカンを味わいながら、お花見を楽しめます(写真はイメージです)。詳しくは、チラシ(PDF)をご覧ください。
信州新町の国道19号線を走っていると、大きな恐竜のオブジェが立っています。こちらには、琅鶴湖を命名した有島生馬記念館のほか、同地区出身の故西沢勇(たけし)氏の化石コレクション約6,000点を展示した化石博物館、信州新町美術館などが建ち並んでいます。
夏には、琅鶴湖の花火大会が開催されるなど、四季折々に楽しめる場所やイベントがたくさんあります。
信州の春は少し遅いですが、これからが本番。梅の花、あんずの花、桜と、どんどんと賑わいを見せていきます。見て、食べて味わう信州を楽しみにいらしてください。