JA長野県グループでは、組合員をはじめ、消費者や子どもたち、小学校・保育園・幼稚園などの協力のもと、栽培したお米を毎年、食料不足に苦しむ西アフリカ・マリ共和国へ送っています。
この取り組みは「国際協力田運動」といい、今年で24年目を迎えることができました。
1年を通じた国際協力田運動の集大成となる発送式を1月12日(水)に長野市のJA長野県ビルで開催し、県内7つのJAをはじめ、連合長野など27団体、867人のみなさんにご協力いただき、収穫された国際協力田支援米2,700kgをマリ共和国へ向け、送り出すことができました。
マリ共和国って、どんな国?
ここで、マリ共和国の現状について、少しお伝えしたいと思います。
マリ共和国は、西アフリカ内陸に位置し、国土面積は124万平方メートル(日本の約3.3倍)、人口は2,025万人。主要産業は、農業や鉱業ですが、国土の4分の3は砂漠となっており、天然資源がほとんどない内陸国です。
マリ共和国は、国連が定め、世界に46か国ある「後発開発途上国」のうちの1国であり、慢性的な食料不足、飢餓に苦しんでいるとともに、昨今のコロナ禍がこの食料不足にさらなる拍車をかけ、食料支援の要請が絶えない状況となっています。
深刻化する食料問題
世界的な視点で見ると、世界では約8億人、世界人口の約10分の1もの人々が慢性的な栄養不足や飢えに苦しんでおり、この飢餓人口は年々増加しています。
そんななか、我々が暮らす日本では、本来食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が年間570万トンにのぼり、これは毎日、10tトラック約1,560台分の食品を廃棄していることと同様です。
このような現状を変えていくためにも、一人ひとりが食べ物を無駄なく、大切に消費していくことが重要なのです。
いざ、支援米発送
さて、発送式では、今年度の国際協力田運動のご協力いただいた小学校・保育園・幼稚園のみなさんによるマリ共和国の子どもたちに向けたメッセージシートの紹介や、マリ共和国への輸送を担っていただいているNGO法人「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」の代表を務められている 村上 章子(むらかみ ふみこ) さんからのメッセージを披露しました。
出席者による米袋へのメッセージの書き込みが行われた後、トラックに積み込まれ、マリ共和国に向けた長旅がスタートし、3月ごろ現地に到着予定です。
国際協力田運動に参加してみませんか?
本年4月から25周年という節目の年を迎える国際協力田運動ですが、現在、参加希望者を募集しています。
長野県内にお住いの方でしたら、どなたでも参加可能ですので、詳細については国際協力田運動の公式ホームページをチェックしてください。
あなたも国際協力田運動に参加してみませんか?