14日は、関東甲信地域などで今年一番の大雪となり、長野県でも県北部の野沢温泉村や小谷村の積雪は110cmを越え、高速道路の通行止めや鉄道の運行の遅れ・運休などが相次ぎ、交通網が大きく乱れました。15日には長野市で朝7時に32cmの積雪を記録し、朝の通勤にも多くの遅れが出ました。雪かきもあって、今週は慌ただしいスタートとなりました。
朝の冷え込みで、通勤時にはくっきりした白い息をあちらこちらで見かける毎日です。 手足の先は冷たくて、早く暖かい場所に移動したくもなります。 畑の土が、霜柱で盛り上がった状態なので、ザックザックと踏みつけたいところですが、そんな楽しみも大雪で当分おあずけとなりそうです。
今冬は、低温のため、全国的に野菜の生長が遅れ、店頭での販売価格も高くなっています。生産現場でも寒い状況が続いたり積雪が多くとなりますと、農作物の生育、果樹の枝折れや作業の遅れにもつながるので心配しています。
そんな気候でも「福寿草」の開花の便りが聞こえ、季節の変わり目を感じさせてくれます。
長野県内では、1月1日を皮切りに成人の日まで半数近くの市町村でお祝いの催しが行われました。最近は、帰省のしやすさや軽装で参加できること、天候や交通事情などの理由からお盆休みに行われる市町村も多いようです。
ところで、東北大学の教授らによって、子ども(0〜14歳)の減少数を伝える「日本の子ども人口時計」が作られたのをご存知でしょうか。このまま進むと約1000年後の、3011年5月には、子どもがたった1人になってしまうようです。気の遠くなる話とは言っていられません。早急に、子どもを安心して産み育てられる社会とならなければ取り返しがつかなくなってしまいます。
先週末の連休中は小正月の関連行事が県下各地で行われました。農業の神様のお正月である小正月は、農村地域にとって昔から重要な一日となります。多くの地域でまゆ玉を作り、「どんど焼き」で正月の松飾りなどとともに燃やす伝統行事が行われ、子どもたちの笑顔があふれました。
◇過去記事
「いつまでも続いてほしい子供の行事が三九郎」
JA長野県グループなどが農家や小学校などと連携して、今回で15年続けている国際協力田米の発送式が11日行われました。10トンあまりのお米がNPO法人を通じて、西アフリカのマリ共和国に贈られます。
・JA長野県グループ国際協力田運動
果樹農家にとって、冬場は大事な剪定(せんてい)の時期となります。木全体のバランスをとり、味の良い果実を収穫するため、長野県の果樹研究会が剪定技術交流会を開催しました。今年もおいしい果物を期待しています。
セルリー王国の長野県。早くも種まき作業が始まりました。主産地の諏訪地方では、月3回、6月上旬まで作業が続きます。ビタミンC・B・Aのほか、食物繊維を多く含み、がん予防効果も期待されている栄養満点のセルリー。収穫の時期が待ち遠しいですね。
安曇野市の犀川では、コハクチョウの飛来が本格化し、賑やかになってきました。昨シーズンを上回る飛来状況であり、例年ですと今月下旬以降にピークを迎えるようです。
・白鳥だより(安曇野市ホームページ)
20日は、二十四節気の大寒。寒さがもっとも厳しくなる頃ですが、信州の冷え込みはまだこれからが本番となります。そんな寒空の中、県北部の小谷村では、雪中キャベツの収穫体験が2013年1月19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)の9時30分から行われます。甘味がのったキャベツが食べたい方はこちらまで。
・小谷村観光連盟(TEL:0261−82−2233)
◇過去記事
「キャベツの収穫は、積雪150cmのその下から」
木曽町では美しい氷のカーテンの白川氷柱群のライトアップがはじまるほか、県下各地の滝で氷柱が見られます。今年は、寒いがゆえにその美しさに期待が高まります。寒いからこそ美しい、信州の自然が生み出す氷の芸術を体感してみませんか? ・白川氷柱群MAP
問合せ:木曽町観光協会
TEL:0264−22−4000
[巻頭のカバー写真]1月15日の小正月前後には各地でどんど焼きが行われ、達磨さんたちがお焚き上げされました。2013年も人々の願いを背負うべく、1月の縁日にはたくさんの達磨さんが屋台に並んでいました。
*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。