一昨日1月20日は大寒でした。この日は一年で最も寒さの厳しい日と言われています。
北海道では、マイナス30度を下回りました。県内でも野辺山高原ではマイナス18.2℃となり、例年を下回る状況でした。全国の観測地点の85%が0℃を下回ったそうです。
この日には、全国各地で五穀豊穣や無病息災を祈った行事が行われました。県内では、御代田町で「草越の寒の水」が行われました。わら製の帽子のような兎巾をかぶり、ふんどし姿で水を浴びながら熊野神社へ兎巾を奉納する男祭りで、五穀豊穣や無病息災などを祈願する寒行の一つです。
小学校や飲食店などでのノロウィルスの大規模な感染がニュースになっています。自ら防げることと、そうでないものとがあるかもしれませんが、できる限りの防御策は行いたいものです。
ノロウィルスに感染すると吐き気やおう吐、下痢や発熱など半日から2日程度の症状が出ます。インフルエンザは、特に高熱が出ることで知られています。どちらも小学校や保育園などで集団感染がおこります。人によっては感染しても発病していない人もいるそうで、知らない内に他の人を感染させてしまうこともあります。
【感染症の予防策】
予防には、なんといっても流水と石鹸による手洗いが一番効果的だそうです。調理や配膳の前にもしっかりとした手洗いが必要です。また、小さい子供やお年寄りがいる場合は、加熱する際、食材の中心までしっかり火を通すことが大切です。
感染を広げないためには、せきやくしゃみをしているときはマスクなどで飛沫を防止することが必要です。体調が悪いときは無理をせず早めに休んで養生するとともに、感染を広げないことが大切ですね。
以前はうがいも予防策として言われていましたが、一時的なかぜの予防には効果があるものの、感染症の予防には科学的な証明がされていないそうです。睡眠や食事をしっかりとって免疫力をあげて、手洗いをしっかりすることが最善の策と言えそうですね。
農業の話題です。この時期は雪が積もったり、畑が凍ってしまっている場所もありますが、JA大北では、この雪を活用した「雪中甘藍(かんらん)」の出荷がピークを迎えています。
◇あわせて読みたい
・キャベツの収穫は、積雪150cmのその下から
農閑期を迎えている地域では、植え付けや収穫などに向けて、すでに農業が始まっています。JA佐久浅間では、プルーンの冬季管理講習会が行われ、生産者の方が、品種別の剪定方法など学びました。また、JAみなみ信州集荷場では、安全安心な食品の取り扱いについて研修会が開かれました。記録を残して移動を把握する仕組みがトレーサビリティーという制度ですが、買い手側としてもこうしてしっかり管理されている食品は安心して購入し食べることができます。味はもちろん、「体にも心にもおいしい農産物」を皆さんにお届けするため、生産者の皆さんはこんな寒い時期から取り組んでいるんですね。
スキーやスノーボード、スケートなど、ウィンタースポーツもいいですが、氷や雪を楽しむイベントもいかがですか。今週末には、松本市の松本城で「国宝松本城氷彫フェスティバル」が行われます。全国氷彫コンクールやジャンボ滑り台が設置されるなど、子どもから大人まで楽しめそうです。
木曽の中山道界隈で、「第7回 木曽路氷雪の灯祭り」が2014年2月15日までの毎週土曜日に、各地区で開催されます。今週末は、須原宿(西尾酒造店周辺)、長野地区(大桑駅周辺)、野尻宿(野尻宿内)でアイスキャンドルや雪像などが設置されます。
大寒を過ぎたからといっても、まだしばらくは雪や厳しい寒さが続く信州ですが、温泉などの温まれる場所や、イチゴ狩り観光農園などの暖かい場所もたくさんあります。冬の信州も楽しんでくださいね。
[巻頭のカバー写真]
山ノ内町の地獄谷野猿公苑。寒いこの時期は猿も温泉で温まるのが極楽のようです。
*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。