伝える●おらほの味 レンコンの小豆煮

「おらほ」とは、「私たち」もしくは「私たちの地域」という意味の言葉です。信州各地の郷土食を探るシリーズ・"伝える おらほの味"。第15回目になる今回は、収穫の最盛期を迎えた綿内レンコンを使った料理「レンコンの小豆煮」です。

綿内レンコンは、長野市の東部に位置する長野市若穂綿内地区で古くから栽培されているもの。若穂地区は、歴史の町松代と須坂をつなぐ街道筋にあたり、レンコン栽培の歴史は古く江戸時代にまで遡ります。この一帯はもともと沼地・湿地が多いところだったようです。
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今回の「レンコンの小豆煮」を作ってくださったのは、長野市若穂綿内の舘林みや子さんです。
「レンコンの小豆煮」は、綿内レンコンと地元小豆が収穫されると、この地域で必ず作られる一品です。
この料理は昔から伝わるお袋の味です。舘林さん自身も近所の農家にお手伝いにいった時に、そこのおばあちゃんがお茶請けに作ってくださった「レンコンの小豆煮」を思い出しながら作り伝えているのだそうです。


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長野市若穂綿内にあるレンコンの畑

レンコンの小豆煮 作り方

材料

レンコン500g、小豆2カップ、水4カップ、
砂糖400g、塩小さじ1

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まず、小豆を一昼夜水に浸します。その後、火にかけ小豆が指で簡単に潰れるまで煮ます。「小豆のアクをとるために、さっと茹だったら一度お湯を捨て、もう一度煮るのがポイント」と、舘林さんが教えてくれました。
小豆を煮ている間にレンコンの準備をします。レンコンは、水洗いし泥を落し、皮をむかずに乱切りしておきます。

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小豆が軟らかく煮えたら、レンコンを入れてさらにじっくり煮ます。
「煮ている間に、小豆がレンコンの穴の中に入るんだよ」と、舘林さんが言うとおり、鍋を覗くとレンコンの穴に小豆が入り込んでいます。
鍋の水が少なくなり、レンコンが柔らかくなってきたら砂糖を入れます。
「砂糖を入れたら鍋から目を離さない」と、舘林さんは鍋からけして目を離さず、木杓子で鍋の中をかき混ぜる手を休めません。 小豆のつぶつぶがなくなり、レンコンが軟らかくなったら出来上がり。

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出来上がりの「レンコンの小豆煮」をいただきました。 甘さは控えめで、レンコンのホクホク感と皮のシャキシャキ感が少し残り、とてもおいしかったです。 レンコンは穴があることで「先の見える野菜」として縁起がよいとされ、慶事にもよく使われています。また、風邪を予防し、胃腸をすっきりさせる野菜でもあります。 これからの時期にもってこいの「レンコンの小豆煮」に、あなたも挑戦してみませんか。

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 JA長野中央会 総務企画部 企画広報課 
 「長野県のおいしい食べ方」編集部:
 kikaku-kouhou@chu.nn-ja.or.jp

次回も「伝える おらほの味」をおたのしみに!

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