冬の喜びとはコタツと熱いお茶とうまい漬物

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見あげる北アルプスの山々がすっぽりと厚い雪の衣をまとっています。真冬になり、寒さがいっそう増すと、家族みんなでコタツに入り、熱いお茶を飲みながら食べるものといったら、この土地では当然のようにお漬物。誰がなんと言ってもお漬物なのです。いろいろな土地でこれを読んでくださるみなさんのなかにも、コタツに入ってお茶と共につまむ漬物がとまらないのですよ〜などという同志たちも多いのではないですか?

ここは漬物のふるさとでもある
長野県ははるか昔から、漬物とはきってもきれない深い関係を築いてきました。もちろん、「漬物」とひと言で言っても、それぞれの地域や家庭で味は、当然違います。今回は北アルプスのふもとの安曇野市北穂高で、北アルプスの清流で育ったミネラルたっぷりの野菜を使い、ひとつひとつ手作りで愛情込めて漬物を作っているおかあさんたちのグループ「漬物処きたほ」の漬物を、ぜひとも紹介させてください。

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母なる大地安曇野安曇野市は、長野県のほぼ中心部に位置します。西に雄大な北アルプス連峰がそびえ立ち、燕岳、大天井岳、常念岳などの海抜3000メートル級の山々が並んでいます。

厳寒のこの季節、太陽の光を受けて澄んだ朝の山々の景色は、見るものの心を魅了します。東部では、北アルプスを源とする烏川(からすがわ)、梓川、高瀬川などが犀川に合流し「安曇野」と呼ばれる海抜500〜700メートルの平坦な複合扇状地を形成しています。この肥沃な大地と夏場の気温の昼夜の温度差が大きいことが、稲作・野菜・花・果樹などをよりおいしく育ててくれるのです。

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うまい漬物を作る人たち
そうした美味しい野菜をふんだんに使って漬物を作る「漬物処きたほ」の代表で、JAあづみ北穂高女性部の堀内清子さん(上写真右端)に話をうかがいました。

「2005年12月末に有志が集まり結成したばかり。商品になったのは昨年で、まだまだ販売については素人なんですよ。でも、おいしい野菜は、昔からつくってましたから」と堀内さん。そう、ここの漬物はすべてグループのみなさんのお宅で作られたミネラルたっぷりの野菜たちなのです。

「わずかに傷がついたり、規格外で出荷が出来ないものの、まだ食べられる野菜を無駄にせず、多くの方においしく食べてもらうには、どうしたらよいか考え話しあいました。そこで、漬物がいいねということになったわけ」堀内さんはそういってにっこり笑うと「だって、おいしい漬物も昔からつくってましたから」

唐辛子味噌が今一番人気
漬物加工作業は、JA北穂高支所の施設の一部を借り、基本的に冬場に行なわれます。試行錯誤が続けられ出来あがった商品は、地元特産であるワサビを使ったワサビ漬けやセロリのかす漬け、福神漬けなどで、とりわけ今一番人気が高いのが唐辛子味噌。

やはり素材が自信を持って作った野菜だけに、消費者の方から「やさしくて、何度も食べたくなる味だね」と評判も上々なのです。

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堀内さんに一番のこだわりをたずねると「食品添加物を使わないことです。これは、グループ全員一致で決まりました。安全で本当におしいしい漬物を食べてもらいたいと思いが込められています」と話してくれました。

これからどう発展させていくつもりですかとたずねると、「一人でも多くの方に知ってもらって、食べてもらうことですね。販路拡大や販売をすることは、これから勉強しなくてはいけません。やっぱり素人ですから」と、また笑顔で話してくれました。

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今の時代にはホームページぐらいなくてはと去年話しあい、善は急げとばかりに早速作ってしまったそうです。おかあさんたちの積極果敢な行動力には驚かされ、将来が楽しみになりました。

「漬物処きたほ」の皆さんが作った各商品には「安曇野きたほ漬」の思いがこもったラベルが貼られていました。商品のひとつひとつにおかあさんの暖かい気持ちとともに愛情が込められているのです。きたほ漬は安曇野市内にありアルプス連峰をのぞむ観光施設のスイス村サンモリッツにある農産物直売所や「漬物処きたほ」のサイトでも販売しています。安曇野においでの時にはぜひお立ち寄りを、またホームページものぞいてみてください。とにかくコタツと熱いお茶のお供に最高なんですから。

arrow2.gif うまい漬物「漬物処きたほ」ホームページ

スイス村サンモリッツ
信州安曇野スイス村内
〒399−8201 長野県安曇野市豊科南穂高5555−1
信州安曇野スイス村ウェブサイト
交通案内
1202223600000

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