ブルーベリーとともに育っている夢農場の夢

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中央アルプスと南アルプスのふたつのアルプスを望める駒ヶ根市にあって、農家59戸で組織する農事組合法人「ふるさと夢農場」では、3年前からはじめたブルーベリー園の栽培がようやく軌道に乗ってきたので、今年から試験的にもぎとり収穫体験をはじめることになりました。ブルーベリー園は、同市東伊那の東伊那農村公園内にあり、「スパルタン」や「ブルーレイ」といった種類のブルーベリーのほか、500円玉ほどの大きさの実がなる新品種「チャンドラ」も20本あります。ふるさと夢農場の組合長である福澤喜美さんは「農業を核とした地域の活性化に取り組みたい」と公園の未来について語ります。

mrfukuzawa.jpg市全域農業公園化構想の一環
もともと駒ヶ根市は市全域を農業公園化しようという構想を持っており、東伊那農村公園はその一環として整備されてきたもの。公園内にはブルーベリー園のほか、農産物直売所や、この地域で盛んだった絹の栽培に関する博物館「シルクミュージアム」、体験型の宿泊施設「駒ヶ根ふるさとの家」などを備えています。

ふるさと夢農場は、この公園の整備と並行して2002年に59人の出資のもと設立されました。その後、2004年から、本格的にブルーベリーの栽培に取り組んでいます。公園内では、複数品種のブルーベリーを栽培するほか、ラズベリー、米、マコモタケなども栽培。ラズベリーは青果として出荷していますが、これは県内では、なかなか珍しいことです。そうした栽培品目の中心となるブルーベリーを生産することになった経緯について、話をうかがいました。

「もともとこの公園内の土壌はしめっぽくて、稲作にしか向かないと言われていました」と福澤さん(写真)は続けます。「しかし、公園を運営していくに当たり、米だけでは多くのお客さんに来てもらえないことは明白だったため、この環境下で一体なにを作れば良いだろうかと、行政やJAと再三議論を重ねたのです。議論の結果、わたしたちがたどり着いたのは、バッグカルチャー方式という方法を導入してのブルーベリー栽培でした。この方式は、袋の中に土の代わりに発砲樹脂の培地を詰め、機械で自動的に養分や水分を補給するというものです」

baskets.jpg当初は試行錯誤の連続
「ブルーベリーは土壌の状態によって生育状況が大きく変わるのですが、この方式を採用することによって生産が安定するというメリットがあります。この方式を導入することを決め、ブルーベリーの栽培に3年間取り組んできましたが、ブルーベリーは寒さや乾燥にも弱く、標高700メートルのこの土地での栽培は試行錯誤の連続でした。それでも昨年は850キロを収穫し、今年は1500キロの収穫を計画するなど、収量が安定してきましたので、当初から考えていたもぎとり収穫体験を試験的にはじめることにしたのです」

収穫体験用のブルーベリーは、今年から来年にかけて350本ほど増産する予定だとか。かくして今年、当初計画していたとおり、ブルーベリーの収穫体験をはじめることができたふるさと夢農場ですが、福澤さんの中では次々と今後のアイデアが浮かんでいるのです。

夢農場の夢はさらに広がる
収穫したブルーベリーを併設のレストランで調理して提供したり、公園をぐるりと取り巻く山林できのこや山菜の収穫体験などなど。福澤さんは「夢と現実には確かにギャップがあるけれど、思い描かないことには実現しませんからね。夢に向かって取り組んでいきますよ」と思いを語ります。「夢農場」ではブルーベリーを収穫するビク(上写真)にも「夢」の一文字を書き込み、その夢の実現に向けて日々、思いを強くしています。

blueberry_2.jpg食べ放題のブルーベリーはいかが?
「ふるさと夢農場」のブルーベリーの収穫体験は、今年は試験的ということで少し条件がつけられています。5人〜10人の団体のみの受付で、午前、午後それぞれ2組ずつの受け入れです。金額は、1時間食べ放題+お土産付きで1人1000円。7月5日〜8月上旬(お盆頃)まで体験ができる見込みですので、ご希望の方は公園内の「シルクミュージアム(駒ヶ根市東伊那482)」もしくは「やまんた直売所(シルクミュージアム内)」で申込を受けつけていますから、下記の連絡先まで事前にお問い合わせを。余談ではありますが、東伊那地区を中心とした農家のみなさんの新鮮な農産物を販売するやまんた直売所には、野菜ソムリエの資格を取得された方が常駐していて、気軽に調理法など色々と相談に乗ってくれるので便利ですよ。

シルクミュージアム 電話:0265−83−2116
     〒399-4321 長野県駒ヶ根市東伊那482
      シルクミュージアムのウェブサイト
やまんた直売所 電話:0265−82−8590

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