「信州アルプス市場」が、10月16日、JR松本駅ビルの1階にオープンしました! 長野県の旬が分かるブドウやリンゴ、キノコなど季節の野菜や果物をはじめ、牛乳や卵、牛や豚、鶏などの肉、ハム・ソーセージなどすべて信州産の農畜産物を販売しています。店内には旬の食材をふんだんに使った地産地消のレストラン「エキナカマルシェ食堂」が併設され、気軽なフレンチを提供しています。プロデュースしたのは農林水産省が認定する「地産地消の仕事人」のひとり、茅野市でオーベルジュ(宿泊できるフランス料理店)エスポワールを経営するオーナーシェフ・藤木徳彦(ふじき・のりひこ)さん(39歳)です。長野県のほぼ中央にある松本駅を拠点に、信州アルプス市場では県内から集めた季節感あふれる食材や、それらの味わいを生かした料理、生産地の情報なども発信していく予定だとか。
エキナカマルシェ食堂で信州を召しあがれ
藤木シェフはオーベルジュの経営とともに、これまでJR長野駅構内のカリー茶房(現在は閉店)で、地域の食材を使った「塩尻ワインエキナカビストロ」や「東御市エキナカビストロ」を開催したほか、JR塩尻駅でも「エキナカビストロ」を期間限定で開店し、いずれも好評を得てきました。今回オープンした「エキナカマルシェ食堂」は、いわば"常設"の店舗で、いつでも藤木シェフが認めた信州食材の料理が食べられる店というわけです。
ランチは季節の食材を使った6品の日替わりオードブルや季節の野菜料理、自家製パンがセットになった「マルシェランチ」(1000円、金〜日曜はメイン料理が付いて1400円)や、「スパイス香る欧風カレーセット」(900円)など、信州の今が味わえるメニュー。決まったメニューはなく、季節の素材を使った日替わり料理で味覚を楽しませてくれます。
スパイス香る欧風カレーセット900円、野菜ときのこのトッピング+250円。
スパイスの効いた少し辛めのカレーと、県内産のごはんがおいしい
ディナーはアラカルト(1品料理)が600円から。県内産のグラスワインも500円からと、少しずつ味わってみたい時にもおすすめ。藤木シェフは言います。「今食べた食材が、その場で購入できるのが信州アルプス市場の良いところです」と。
赤ワインに良く合う「信州産鹿肉のテリーヌ」1000円
おいしい食材を集めました
東京生まれの藤木シェフは、フランスのブルゴーニュで体験したオーベルジュの心地良さに感激して信州でオーベルジュを開業。しかし、信州に居ながら東京やフランスから仕入れた食材で料理を提供することに疑問を感じ、信州産の食材を求めて県内各地の農家や生産者を1軒1軒訪ね歩き、これまで独自の食材の仕入れルートを構築してきました。
各地を巡りながら素晴らしい景色や風土、人から生まれる信州産の食材の良さを知る一方、生産者の高齢化や担い手不足などの課題も知りました。そこで「料理人としてできることは何か」と取り組んできたのがその土地で生産されたものをその土地で消費する「地産地消」でした。信州アルプス市場に並ぶ食材や加工品を見ながら藤木シェフは胸を張って言いました。
「ここに集めたのは生産者の方々が心を込めて育てた本当においしい食材ばかりです」
食堂で食べられる「黒姫高原放牧豚」や「信州アルプス牛」「信州サーモン」、グラタンに使用する「高野豆腐」、ハム・ソーセージ、県産のバターや米粉を使った藤木シェフのこだわり食パンなどもアルプス市場で販売されています。またこれから冬にかけては、藤木シェフが得意とする野生の鹿肉などを用いたジビエ料理も登場する予定です。信州松本を訪れた際には、明るい白木のベンチやテーブルを配した気軽なカフェ風の店内で、信州の旬の味わいをぜひお楽しみください。
アクセス:
アルプス市場
JR松本駅お城口(東口)
駅ビル MIDORI松本店1階
営業時間 10時〜20時
エキナカマルシェ食堂
営業時間 11時〜19時30分(ラストオーダー)
電話 0263・31・5080
JR東日本 松本駅 駅構内図
関連するサイト:
・MIDORI ウェブサイト
・オーベルジュ・エスポワール ウェブサイト