千曲市の第51回あんずまつりが、あんずの花が開花する直前の5日から、市内の森、倉科両地区の「あんずの里」ではじまり、地元の農家女性グループによる手作り工房「夢麺(ゆーめん)」が、JAちくま森支所で期間限定で食堂をオープンしている。
このときしか食べられません
会場では地元産小麦「ユメセイキ」で打ったうどんが「こしがある」「もちもちしている」と人気。手作り工房「夢麺」は19人が参加して3年前の12月に結成。翌年から毎年かかさず「あんずまつり」に出店してきた。
メニューは「ユメセイキ」の石うす挽(ひ)き粉で作る手打ちうどんと、県産そば粉の手打ちそば、そして「ユメセイキ」でつくるニラせんべいだ。愛知県豊橋市から来たという3人の女性グループは「(実をそのまま挽くため)うどんの色が茶色くそば粉が混ざっていると思ったが、甘味とこしがありおいしい。ここでしか食べられないうどんを食べられて良かった」と話した。
「ユメセイキはアミロース含量が低いため、こしのある麺ができるのが特徴。手作りの素朴さ、田舎(いなか)の味を味わってほしい」と代表の小松たつ子さん(写真)は話す。食堂は今月の16日まで毎日、10〜15時に営業する。
あんず花は来週末ごろが見ごろとなり、まつりは花見が20日まで。主催者は20万人の来場を見込んでいる。また、あんずの実がオレンジ色に熟す6月20日〜7月10日には「あんず狩り」もある。