タイトルで出落ちしておりますが、JAグループが掲げる「国消国産」運動推進のため、長野県出身の強力な助っ人が立ち上がりました。
そう!「武勇伝」で一世を風靡し、チャラ男キャラが大人気のオリエンタルラジオ・藤森慎吾さんです!

藤森さんは「信州の食を、日本の農業を、信州から熱く元気にしたい!」との思いを胸に、国消国産運動を押し進めるために党首に就任しました。
9月に長野市のJA長野県ビルで開かれた就任会見の様子からご紹介します。
そもそも「国消国産」は、なぜ大事なの?
ちょっとその前に、JAグループが取り組む「国消国産」ついて。
世界では、ウクライナ情勢や中東での緊張、アメリカの貿易措置など、食料の流れに影響する出来事が続いています。さらに、気候変動による天候不順や災害が増え、農畜産物の生産にも不安が広がっています。
また、新型コロナの経験を通して、社会や物流が止まると、身近な食まで揺らぐことを実感しました。
このように農畜産物の生産が不安定な状況のなか、日本の食料自給率はカロリーベースで38%(2023年度)にとどまっています。そこであらためて注目されているのが「国消国産」です。
「日本で作って、日本で食べる」というシンプルな取り組みですが、不安定な時代において、私たちの食を守る大きな力になります。
たとえば天候や世界情勢で輸入が止まってしまったとき。国内で作っている農産物があれば、私たちの食卓はちゃんと守られます。「国産を選ぶ」という小さな行動が、じつは日本の食料自給を支えているのです。

そして国消国産は、地産地消ともつながります。地域でとれたものを地域で食べて、地産地消が広がれば、結果的に国産消費が上がり、すなわち国消国産になります。
「信州産もっと推し党」は、この国消国産運動を、信州からより一層強力に進めるために結成されました。
「信州産、うまうぃーね!」
党首就任の記者会見では、冒頭でJA長野中央会会長の神農佳人から「信州産農畜産物の生産・消費を盛り上げて、信州から日本の食に活気をもたらしてほしい」という思いとともに、藤森さんへタスキと特大の名刺が手渡されました。
神農会長は「藤森さん自身が信州産、そしてお母さんがとってもいい人。この2点で、信州産を推すのは、この方しかいない」と太鼓判。

藤森党首は「目指すのは、ただひとつ。信州の食を、日本の農業を、信州から熱く元気にしたい!」と抱負を語ります。
「党といっても厳しいルールや面倒な手続きは一切ありません。私と一緒に信州産をおいしく食べて応援してくださるなら、もうあなたも立派な『信州産もっと推し党』です。さあ、みんなで信州を盛り上げていきましょう」

続いて、信州産農畜産物の試食。長野県オリジナル品種のぶどう、ナガノパープルをひと口食べると…
「甘くてジューシー!うまうぃーーねーーー!」
と、らしさ全開。「ぶどうに限らず、なんでもおいしい信州の農畜産物を、もっとアピールしたい」と決意を新たにしていました。

そして、信州産もっと推し党の党則を発表。
一、生産者も消費者も、信州産農畜産物は日本一であるという自覚を持つこと。
一、食すたびに美味しさを噛み締め、生産者の皆様に感謝すること。
一、特売や激安などに惑わされることなく、まっすぐに信州産を選ぶこと。
一、外食する時も、できる限り信州産食材を使用しているお店を選ぶこと。
一、信州産を美味しく感じないときは、きっとどこか体調が悪いときであるから、少し休むなど自身を思いやること。
党則について「厳しいのでは?」との声もあがりましたが、藤森党首は「もちろん強制することはなく、僕も(信州産ではない)ほかのものも食べます」と笑いつつ、「選択できる良さってあると思うんです。ただ、信州産とそれ以外が並んでいれば、信州産を選びます!」と約束してくれました。
「信州の魅力に改めて気づいた」
報道機関各社からの質疑応答タイムでは、藤森党首の信州への想いが伝わる言葉が聞けました。そのやりとりをお届けします。

(記者から)藤森党首にとっての信州産の魅力とは?
「昨年から長野県を縦横無尽に駆け巡るロケ番組が始まり、県内各地を訪れています。やっぱり信州といえば、りんご。松川町の農家さんの畑で収穫して食べるりんごは格別でした。
安曇野で桃を食べたときは、そのおいしさに改めて驚かされました。これまで正直、桃は他県産のほうが有名なイメージがあったので『信州産もこんなにおいしんだ!』と。
信州産のものは豊富にあるんですが、ありすぎてうまく外に伝えきれてないかなと思っています。ないものはないんじゃないかと言えるくらいだと自負して、もっともとっと信州産のおいしさを広く伝えたいと思います!」
CM撮影のため訪れた安曇野の桃
(記者から)藤森党首にとっての「推し信州産」は?
「ひとつに絞るのは難しいんですが……そばが大好きで、地元に帰ってきたら必ず立ち寄るおそば屋さんがあります。ただ、信州のそばはすでに有名なので、対外的には言わないようにします(笑)。もっともっと、いろんな信州産をPRしていきたいですね」

(記者から)県外で活動してきた藤森さんが今、地元に寄せる思いは?
「18歳で東京へ出て、20代・30代の頃は正直、長野に帰ってきたいとは思わなかったんですよ。40歳を過ぎて、家庭をもって、考え方が大きく変わりました。お盆に妻と娘を連れて帰省して、改めて地元の良さを感じたんです。安心して外で遊ばせることができる環境や、おいしいものを食べさせてあげられる食の面でも、『長野ってすごいところだぞ』って、改めて思っています」
(記者から)ご家族との「信州産」エピソードがあれば教えてください。
「お盆に帰省して諏訪で2日間過ごしましたが、娘が地元の食べものを喜んで食べてくれました。特にボイルした信州サーモンを喜んで、妻は『このまま残ってもいい』というくらい信州を気に入ってくれました。両親も喜んでいたので、これからも頻繁に帰ってきたいなと思いました」

(記者から)生産者へのメッセージを。
「僕は母方がお米農家で、昔から生産者とは距離が近かったんです。僕の実家は後継者がいないという問題を抱えていますが、先日の安曇野ロケで、若い生産者にたくさんお会いしました。親の代から受け継いでいる方、県外から移住してきた方、さまざまな方の話を聞きました。そんな信州の農畜産物を守ってくれる農家さんごと推して、信州産を盛り上げていきたいと思います!」
こんなCMが流れています
現在放送中のCMでは、藤森党首が長野県内の生産者のみなさんとともに「信州産」に力強いエールを贈っています。
CM撮影時の藤森党首は、カメラが回っていないところでも笑顔を絶やさず、生産者の方とすぐに打ち解け、時に真剣に語り合っていました。
藤森党首と生産者がやりとりする場面に台本はなく、自然に語り合う姿がそのまま使われています。
では、オフショットをどうぞ!
米農家さんが作ってきてくれたおにぎりをみんなで食べました


じつはこの後、めちゃくちゃ雨が降ってきました(笑)
信州から日本の農業を元気に!
地元のおいしいものを選ぶことは、日本の農業と食の未来を守ること。身近なところからその輪を広げていきたい!もちろん、県外の方に信州産を推していただくのも大・大・大歓迎です。
最後に、藤森党首からひと言。
「身近なところから、小さなことから、この活動が広まることを願っています。この場で終わりではなく、これから地域のみなさんとコミュニケーションしながら、できる限りのことをしていきたい。ぜひ、みなさんにもご参加いたただいて、ともに信州産を広めていきましょう!」

藤森慎吾さんの党首任期は2027年度末まで、3年間の予定です。これから信州県の農畜産物を熱くPRしていきますので、ぜひご注目ください!
