稲刈りも始まり、収穫を祝う秋まつりが県内各地で行われています。先週末にたまたま通りかかった安曇野市の穂高神社では、県の無形民俗文化財に指定されている「御船祭り」が行われていました。穂高神社は、初詣や七五三など地元住民には親しみの深い歴史のある場所で、来年の5月には式年遷宮も行われる予定です。
御船祭りでは各地域で船型の山車を作っているそうで、船の上には穂高人形が飾られています。この穂高人形には題材があり、大阪夏の陣や埴輪など様々でしたが、どれもまるで人形劇を見るかのような迫力がありました。何でもその年の某局の大河ドラマがテーマになることも多いとか。船は大きさが大小で「大人船」という大きな船が2艘、「子供船」が3艘あり、氏子衆の手で境内に運ばれ、すべてそろうとまた迫力があります。
山車を引いている方から、「そこ、危ないから向こうへ行った方がいいよ!」などと声がかかり、静かな境内が一気にお祭りの雰囲気に。一番の見どころは、大きな2艘のお船が激しくぶつかりあうところだそうですが、そこは見ることができず穂高神社を後にしました・・・。
ところで、なぜ海がなく、海に遠い安曇野で船なのでしょうか。一説によると、安曇野の地域に暮らす人々の祖先とされている安曇族が関係しているそうで、もともと海の貿易商のような仕事をしていたそうです。
・・・遠い昔を考えると、想像が膨らんでしまいます。信州にはお城やお寺など歴史を感じられる場所がたくさんありますので、興味のある方はぜひ体感してください。(ゆーじ)