節分から大きくフライト(笑)昭和人の豆の話

節分

落花生の収穫(伊那市)

きょうは節分。豆まきの日。季節の変わり目には邪気が生ずると考えられ、その邪気=鬼を払うために宮中で行われてきた追儺(ついな)の行事に加わった豆まきがルーツとか。豆まきは、すっかり日本人の生活に溶け込んでいます。豆まきの豆は本来、大豆をいったものが使われますが、最近はピーナッツ、それも殻付き落花生で代用する家庭も多いようですね。確かに回収には便利です。衛生的だし。
唐突ですが、ピーナッツ好きですか。私は結構好きです。ピーナッツ(落花生)は近年中国産が目立ちますが、国内生産量では千葉県がトップで9割を占めます。長野県でも少しですが生産されています。
ピーナッツで思い出すのは昨年の「ナッツ事件」。某航空会社の副社長が、自社の旅客機内での客室乗務員のサービスの仕方が悪いとして、離陸直前の機を搭乗ゲートに引き返させ、サービス責任者を降機させたというアレです。ナッツを袋ごと出されたのが原因とか。他の乗客は何が起こったのか面食らったことでしょう。
他の食品ならともかくナッツです。袋ごと出したところで、いや、乗客はいつ食べるかわからないし、湿気に弱いナッツなら袋ごと渡した方が衛生的でもあるとエコノミークラスの常連は考えるのですが、国際線のファーストクラスならばナッツといえどもどう提供すべきか客に聞け、ということなのでしょうか。

節分

ビールにはエダマメ、ウイスキーにはバターピーナッツ

話は飛びますが、以前アメリカでの都市間移動で、小さな旅客機のフライトを経験しました。悪天候で搭乗時間を大幅に過ぎても待たされ、ますます悪化する天候に、添乗員も「欠航の見込みが強いようです」と話した矢先「機長がフライトを決断しました」とのアナウンスが流れました。
仲間のだれかが言った「小さな航空会社にとって、40人も団体で搭乗することはめったにないだろうからな。営業を考えてのことだろう」という言葉に不安が高まります。「無理してそんな決断するなよな」とぶつぶつ言いながら座席に座った我々を待っていたのは、恐怖そのものでした。
何とか離陸したものの、機体が大きく揺れるだけでなく、主翼の付け根あたりからギシギシ音はするし、水平飛行に移ってからもエア・ポケットに入って高度が急速に下がるなど、生きた心地がしませんでした。
しかし、荒天空域を抜け出ると揺れも収まって、心なしか不安そうだった客室乗務員がエプロンの大きなポケットからピーナッツの小袋を取り出し、乗客に配り始めました。筆者が「サンキュー」と言うと、彼女はにっこり笑ってもう2袋テーブルに載せてくれました。そのおばちゃん乗務員の笑顔に、飛行機がバス代わりという国の広さと国民のおおらかさを感じたものです。
節分から話がエラく飛びましたが、飛行機がらみということでお許しを。(昭和人)

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昭和人

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