安曇野市のたまねぎ祭り

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さる6月17日の父の日、曇り空の下、安曇野市のとある畑に作業着姿に長靴を履いた人々が集まっておりました。なんでも「たまねぎ祭り」がここで行われているとのこと。
たまねぎは明治になって日本に入ってきた野菜で、その後一時輸出もされていました。今ではすっかり日本の食卓に定着し、なくてはならない食材になっています。そのたまねぎを誰でも収穫でき、しかも安く手に入るイベントがあると聞きつけ、「安曇野市たまねぎ祭り」に駆けつけました。

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「安曇野市たまねぎ祭り」とは?
このたまねぎ祭りは安曇野市で毎年行われていて、たまねぎの収穫体験ができるほか、販売もされているイベントです。今年は市内11か所が会場となり、20キログラム1,700円で販売されていました。参加者に聞くと、「昨年はお昼過ぎに行ったらすでに売り切れだった」という方もいて、そのくらい人気があるようです。確かにこの時期に国産たまねぎをこの価格で購入できるお店はそんなにはありません。


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たまねぎ狩りの体験
会場では隣接する畑などが駐車場として用意されており、車を停めてすぐ隣のたまねぎ畑に案内してもらいます。受付で20キロ入りのたまねぎネットを希望の数だけ購入し、たまねぎ畑へ足を踏み入れます。
農産物の「○○狩り」と聞くと、いちご狩りやりんご狩りなどにように普段着で行くのが普通ですが、このたまねぎ収穫体験では皆さん長靴を履き作業服を着るなど、しっかりと準備しているので驚きました。来場者は地元の方が多いのですが、中には県外の方もいるそうです。小さいお子さんから年配の方まで多くの方がたまねぎ狩りを楽しんでいました。この収穫体験は、詰め放題が売りで、単に購入するよりもその分お得だということです。


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収穫と保存の仕方
たまねぎは、葉を7〜8センチほど残して収穫します。収穫の終わった畑では、切り取られた葉が一面に散乱していました。
収穫した分をまとめてネットに詰める人、ひとつずつ収穫しながらネットに詰める人などと、皆さんそれぞれのスタイルで楽しみながら作業をしています。どの方も入りきらないほどネットに詰めていて、20キロ用の袋に26キロも収穫する人もいるそうです。
案内してくれる人もいますし、チラシなども配布してもらえますので、初めての方でも安心して収穫できますよ。
家に持って帰った収穫したての新たまねぎは水分が多くて傷みやすいので、先ず風通しの良いところで乾燥させ、数週間たって切り口が乾いたらネットに詰めて貯蔵するといいそうです。


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ドライブスルーたまねぎ!?
ここでは収穫体験をせずに、購入だけすることもできます。会場ではなんと道路端にハウスが何棟もたっていて、その前の道で車に乗ったままたまねぎが買えてしまう方式になっていました。混雑を避けるための方法のようですが、手前で希望数を伝えて代金を支払い、ハウスの終わるところでタマネギを車に積んでもらえるんです。車を一度も降りずにたまねぎが買えてしまうとは驚きです。

ところで、たまねぎは生でも煮ても焼いてもおいしいですよね。たまねぎを厚めに輪切りにしてフライパンでじっくり焼いて「たまねぎステーキ」で食べるなんて方もいます。新たまねぎは生でもおいしくいただけるので、薄切りにしてかつおぶしとしょうゆをたらすだけでも十分です。血液をサラサラにする働きがある、なんてよく言われますが、とれたてを食べるだけでもエネルギーをもらえそうですよね。どんどんと旬の農産物を食べて梅雨でじめじめした気持ちを吹き飛ばしましょう!


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長野県内でのたまねぎ祭りやたまねぎ狩りなどは、今年についてはすでに終了となっているところがほとんどですが、これから次々と野菜も果物も出荷され、直売所はにぎやかですし、さくらんぼ狩りなども行われています。高原の初夏を味わいに、ぜひ信州にお越しください。

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