♪バラが咲いた/バラが咲いた/真っ赤なバラが〜
♪100万本のバラの花を〜
♪わらべは見たり/野なかのバラ〜
バラの歌はいくつもありますよね。これらの歌詞を全部集めたような美しいバラの庭園が今見頃を迎えています。それは南信州、飯田市山本にある「四季彩の丘 スイートガーデン」で、広さ1万5000平方mの広大な庭に約135種類1500本ものバラが植えられ、色とりどりに咲き誇っています。見頃のピークは今週末の16、17日頃で、24日までは「ローズフェスタ」が開催されているとのことです。
最適な環境と入念な手入れで育った美しさ
スイートガーデンは、中央自動車道の飯田山本インターと飯田インターのほぼ真ん中、どちらのインターからも車で5分ほどの場所にあります。広大な敷地にはバラをはじめ1000種類以上約4万株の花が植えられ、四季折々に私たちの目を楽しませてくれます。
6月いっぱいはバラがメイン。足元で健気に咲く指先ほどの小さなバラや、柔らかな薄紙を幾重にも重ねて作ったような大輪のバラ、赤やピンク、黄色、オレンジなど大きさも色彩もさまざまです。
同ガーデンは地元で造園業を営む株式会社伍福園が昨年5月にオープンしました。顧問の中島五月さんによると、標高約750mの南向きのこの斜面は「30年ほど前までは一面桑畑だった」そうです。高い標高故の涼しい気候と日当たりの良さ、水はけの良さはバラ作りに適しているそうで、この庭園のバラが生き生きしている秘密が分かった気がします。その一方で、人の手による丁寧な手入れが必要なのもバラ。所沢光英園長は「肥料をこまめに施したり、病気や害虫を防ぐ消毒に気を配ったり。なかでも冬場の手入れは大変ですが、こうして美しく咲いてくれるとその苦労も報われ、この時のためにやっているんだと実感しますね」とガーデンを見渡しました。
花に囲まれて歩く幸せ
園内には甘い香りが漂うバラの間を縫うように、つづら折りの散策路が設けられています。ツルバラが絡まるアーチをくぐったり、写真を撮ったり、途中のベンチで休んだりと、ゆっくりのんびりバラの鑑賞ができます。広大な敷地には四季咲きのバラの他、これから見頃を迎える花菖蒲園、アジサイ、サルスベリ、ブルーベリーなど季節の移り変わりに沿って次々と花や実が楽しめます。
ひと通り散策したら、南アルプスを一望する展望テラスとカフェでひと休み。香りの良い紅茶やフレーバーティーで優雅なひとときに浸るのも一興です。なお、散策路には屋根がないので、帽子や日傘を持参して暑さ対策をしたうえで、履き慣れた靴で歩くことをおすすめします。
自分で摘んだ花で作るフラワーアレンジメントや、無農薬栽培のバラを使ったジャム作りなど、講習会や体験教室も開かれており、事前予約で参加することができます。
入園料/
通常時:大人500円、子供250円
ローズフェスタ期間中(6月24日まで、10月):大人800円、子供400円
営業時間/9時30分〜17時
●リンク
・スイートガーデン
・伍福園
・コマツガーデン