果樹やキノコの一大産地としても知られる北信州の中野市で、今年も「なかのバラまつり&ローズシーズン」がはじまっています。メイン会場は市内の一本木公園。公園内には無数のバラが咲き誇って、多くの来訪者の目を楽しませてくれています。「香りと癒し」がテーマのバラまつりは今週末の6月11日(日)まで、ローズシーズンは18日(日)まで開かれ、期間中はメイン会場の一本木公園を中心に、さまざまなイベントも行われています。バラの花をめでに出かけてみませんか?
570種・1200株のバラの饗宴
バラまつりが始まったのは1994年。今年で13回目を迎えます。一本木公園の指定管理者「一本木公園バラの会」のウェブサイトによると、公園のバラ園開設は、当時須坂市に在住していた黒岩喜久雄さんが251種251株のバラの苗木を公園に寄贈したことがきっかけだったとか。10年以上を経過した現在では、570種1200株までバラの数と種類が増えました。この時期に公園を訪れると、清々しいバラの香りが風に運ばれて心地よく鼻をくすぐります。今年は例年より1週間ほど開花が遅れており、6月5日時点のバラの開花状況は4分咲き。公園全体のバラが見ごろを迎えるのは今週末の6月10日頃と予想されています。
一本木公園ライブカメラ(中野市提供)
さまざまなイベントも楽しい
今週末10日(土)と11日(日)には地元合唱団による合唱や演奏のほか、バラの育て方講習会、バラのガーデニング教室など各種イベントが催されます。フォトコンテストや写生コンクールなども合わせて行われ、見て楽しむだけでなく参加して楽しむことができるフェスティバルとなっています。メイン会場以外でも、フリーマーケットや土びなの絵付け体験などのイベントが予定されています。
また、今年新たに一本木公園内には「ローサ・カンパネラ」という鐘が登場。このかわいい鐘は「公園を訪れた人の思い出になるものを」という願いから設置されたそうで、バラのアーチから下げられた鐘を意中のあの人と鳴らせばバラ色の恋が実るかもしれません。
JA中野市による農産物直売も
一本木公園内には、多くのお店が軒をつらね、バラまんじゅうやバラのアイス、バラのお酒などが販売されています。もちろん地元のJA中野市も出店して、アスパラやサクランボなど旬の農産物や特産のキノコ、地元産ブドウで作ったワインなどを販売し、サクランボ狩りの受付も行つています。バラまつりがはじまった3日と4日には、JA青年部(地元の若い農業者たちでつくる組織)が、荒廃農地で作ったソバ粉と、エノキタケをペーストにして生地に練りこんだ「えのきそば」や、手作りした「きのこのお好み焼き」を販売、試食に揚げ立てのきのこの天ぷらを振る舞って、来場者に大評判を呼びました。JAの女性部(地元の女性たちでつくるJAの組織)も、地元農産物を使ったジャムやジュース、「米パン」などを販売。まつりの会場にあるJAのブースでは今週末の11日(日)まで農産物の販売がおこなわれます。
満開のバラで埋め尽くされた公園は実に見事なもので、一見の価値アリ!です。是非、北信州中野市まで足を運んで華麗なバラの数々を楽しんでみてください。そしてお帰りには、信州中野インターそばのJA中野市農産物産館オランチェにもぜひお立ち寄りを。
一本木公園バラの会の公式ウェブサイト
JA中野市農産物産館オランチェ