梅雨入りはしたものの、雨の降らない日が続いております。それでも今週の後半、夏至を過ぎてからは、曇りや雨の日が多くなりそうではあります。
中部山岳国立公園内の栂池自然園(小谷村)では水芭蕉が今週いっぱいは見ごろ。安曇野市明科の竜門渕公園と明科あやめ公園で30日まで「第23回あやめまつり」が開かれており、約150種・5万部のハナショウブたちが徐々に見ごろを迎えています。本日(20日)あたり満開かも!
王滝村の御嶽山四合目にあるおんたけ銀河村キャンプ場でヒマラヤ原産の青い−−ヒマラヤンブルーの−−ケシの花(写真)が咲きはじめました。順に花が咲いていき、見ごろは7月初旬。キャンプ場内の「青いケシのお花畑」は入園料が必要。現在何本ぐらいが開花しているかは「ここ」でチェックを。
佐久穂町八千穂高原のレンゲツツジが見ごろを迎え、24日ごろまで楽しめます。県内では田植えがほぼ終了しました。信州森・倉科日本一のあんずの里(千曲市)では、本日、あんず(平和)が初出荷されます。あんずはこのあと、昭和、信州大実、ハーコット・・・と続きます。また、あんず狩りは7月10日まで楽しめます(あんずの実食べ放題1kgのお土産付で入園料800円・要予約)。
●22日は二十四節気のひとつ夏至です。空の道を旅する太陽がこの日に夏の家に入り、明日からはまた冬の家に向かって進みはじめます。自然界では大きな変化の特別な1日です。わたしたちは本格的な夏の到来を喜びますが、どこか見えないところで小さな小さな冬がはじまるのです。この日からは「米一粒ずつ日が短くなる」と古いことわざが教えています。
24日は林檎忌(りんごき)昭和の歌謡界の女王だった美空ひばりが平成元年(1989)のこの日に亡くなりました。彼女のヒット曲「りんごの花びらが風に散ったよな」ではじまるあの『りんご追分』にちなんだもの。
またこのころ信州では過去50年間に何度か梅雨前線が活発化したことによる局地的な集中豪雨が起き、尊いいのちがたくさん失われています。長野地方気象台の「長野県の夏の特徴」には「災害をもたらす雨の降り方」の注意があります。ぜひご一読を。「地球の声に耳を傾け、このところのおかしな天気にはくれぐれも用心をしてください。
梅雨前線が日本列島のうえに停滞しているときは雷はまず鳴りませんが、南方の高気圧の勢力が強まって前線を北に押し上げるようになると、南の暖かい空気と北の冷たい空気ががぶつかりあって雷が鳴ります。雷が鳴るころになると、梅雨も終わるとされますが、雷はまたとてつもない一撃を加えてきます。歴史書によれば、930年(延長8年)の6月26日に平安京の清涼殿に落雷があって大納言の藤原清貴という人物が亡くなりました。その雷の一撃はこの人物の政治的な陰謀で太宰府に左遷された菅原道真のたたりであると信じられ、以後菅原道真さんは名誉を回復し、雷の神「天神」と同一視されるようになったといいます。だから26日は「雷の日」とされています。くわばらくわばら。
長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより